優作 3差8位スタート、逆転賞金王へ 悪条件下の粘り光った

[ 2017年12月1日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ第1日 ( 2017年11月30日    東京都稲城市 東京よみうりカントリークラブ=7023ヤード、パー70 )

日本シリーズJTカップ第1日 2番、バンカーからの第2打を放つ宮里優
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 逆転賞金王を狙う賞金ランク2位の宮里優作(37=フリー)が4バーディー、3ボギーの69で回り首位と3打差の8位につけた。賞金ランク1位の小平智(28=Admiral)は74で26位。ブラッド・ケネディ(43=オーストラリア)、宋永漢(26=韓国)、ショーン・ノリス(35=南アフリカ)が66で首位に並んだ。

 気温は9度まで低下し、鉛色の空から霧雨が降り続いていた。18番パー3には照明が点灯していた。宮里は第1打でグリーンを外したが、最後は2・5メートルのパーパットを沈めて69でホールアウト。「久しぶりのナイターゴルフでした」と苦笑いしてから「アンダーパーで上がれたのは良かった。最後のパーパットを入れたのは大きかった」と息をついた。

 1番で5メートルを決めてバーディー発進。5番は残り140ヤードから9Iで1メートルにぴたり。6番パー5は残り220ヤードから4Iで2オンして連続バーディー。しかし9番でバーディーパットを2メートルもショート。3パットのボギーで流れが変わった。

 「霧雨でグリーンが転がらなくなった。9番は練習ラウンドで下からでも転がるイメージがあったけど、思ったより重くて」。雨でグリーンが遅くなり練習日の感覚とのギャップに悩まされた。

 また暗くなって目標やボールが見えなくなった。「16番、17番も照明が欲しかった。ティーショットではボールとの距離感が分からないしパットの距離感も分からない。(日没後もプレーしていた)少年の頃を思い出して感覚で打った」と苦しい一日を振り返った。

 逆転賞金王には勝つしかない状況で首位と3打差で優勝圏内に踏みとどまった。9月に引退した妹・藍さん(32)が応援に来る可能性がある。13年大会では藍さんら家族の前でツアー初勝利を挙げた。その再現を狙っている。「明日からも前を向いて(差を)詰めるしかない」と気合十分だった。

 ▼賞金王の条件 賞金ランク上位4人に可能性がある。賞金1位の小平は賞金2〜4位の3人が優勝しなければ自身の順位にかかわらず決定。賞金2位の宮里は優勝すれば小平の順位にかかわらず逆転賞金王。賞金3位のC・キムは優勝した上で小平が3人以上の2位タイ以下になることが条件。賞金4位の池田は優勝した上で小平が5位タイ以下(4位タイの場合はタイの人数による)になることが賞金王の条件となる。

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