日馬富士、引退届提出 伊勢ケ浜親方「協会と世間に大きな迷惑を掛けた」

[ 2017年11月29日 10:11 ]

引退の意思を固めた横綱・日馬富士
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 大相撲の伊勢ケ浜親方が29日午前、横綱・日馬富士(33=伊勢ケ浜部屋)の引退届を日本相撲協会に提出した。日馬富士は同日午後、福岡県内で会見を開く。

 日馬富士は平幕・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)への暴行事件の責任を取る形で引退することになった。警察や日本相撲協会の調べが進む中で自ら決断した。

 伊勢ケ浜親方は「問題を起こし、相撲協会と世間に大きな迷惑を掛けた。この責任は重いと判断した。(29日の)番付編成会議で引退届を提出する」と話した。

 日馬富士は秋巡業中の10月25日深夜から26日未明にかけて、鳥取市内での酒席で貴ノ岩を暴力を振るった。捜査関係者によると、平手やカラオケのリモコンで殴ったことを認めている。27日に行われた横綱審議委員会(横審)の定例の会合では、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)が「非常に厳しい処分が必要だろう」と語るなど、最悪の場合は引退勧告を出す可能性も示唆していた。

 ◆日馬富士 公平(はるまふじ・こうへい=本名・ダワニャム・ビャンバドルジ) 1984年4月14日、モンゴル・ウランバートル生まれの33歳。00年9月に来日し、01年初場所で初土俵を踏む。04年春場所で新十両、同年九州場所で新入幕。08年九州場所後に大関昇進。12年秋場所後に第70代横綱に昇進。幕内では9度優勝した。金星1個。三賞10回。得意は突っ張り、右四つ寄り。趣味は水彩画。血液型O。1メートル86、137キロ。

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2017年11月29日のニュース