貴親方、貴ノ岩を元旭鷲山に会わせん!協会の聴取要望も再び拒否

[ 2017年11月26日 05:30 ]

福岡国際センターを後にする貴乃花親方
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 貴乃花親方(45=元横綱)が日本相撲協会に対し、弟子の貴ノ岩(27=貴乃花部屋)を元旭鷲山のダバー・バトバヤル氏(44)と面談させないことを伝えていることが分かった。春日野広報部長(55=元関脇・栃乃和歌)が25日、明らかにした。また、貴乃花親方は、前日24日に続いて協会から危機管理委員会の貴ノ岩への聴取に協力するよう要望を受けたが、貴ノ岩の体調が悪いとして再び断った。

 その態度は一貫していた。午後1時20分すぎに九州場所の会場に到着した貴乃花親方は、前日に続いて協会の役員室に呼び出された。滞在時間は前日よりも長く約10分。退室の際には報道陣に囲まれたが、無言で巡業部の職場に戻った。

 春日野広報部長によると、八角理事長(元横綱・北勝海)ら執行部のメンバーは貴乃花親方に「2つのことを確認した」という。一つは暴行を受けた貴ノ岩とバトバヤル氏の会話の事実。バトバヤル氏は23日に貴ノ岩と電話でやりとりしたとして、自らのSNSに「灰皿やカラオケのリモコンなども使い40〜50発殴られた(と言っている)」などと書いた。翌24日にはテレビのワイドショーに“はしご”出演。さらに「モンゴルでは貴ノ岩が悪者になっている。俺が本当の話を伝えれば変わる」と、貴ノ岩との面談を希望し、この日福岡入りしていた。

 これに対し貴乃花親方は「(2人が話を)したのは本当だが(バトバヤル氏が流布している)貴ノ岩の話は不正確」と説明。さらに「2人を会わせることはない」と明言したという。危機管理委員会による貴ノ岩への聴取に応じない以上、同氏との面談も認められないのは当然の理屈だ。

 そして、2点目は同委員会の聴取に対する、貴乃花親方の協力の意思確認だった。協会側は「県警は貴ノ岩に協会が話を聞くことは差し支えないと言っている。それでも協力してもらえないのか」と尋ねた。前日に続いての協力要請だったが「貴ノ岩の状態が良くないという理由で応じてもらえなかった」と春日野部長は説明した。

 被害者から事情を聴くことができなければ協会の調査は進まない。春日野部長は、今後も協力を求めていくのかとの質問には「もちろん」と即答。しかし、その他の問いかけには「それ以上余計なことは言わない」とナーバスな様子も見せていた。

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2017年11月26日のニュース