【玉ノ井親方 視点】弟弟子と奮闘効果で隠岐の海に安定感

[ 2017年11月25日 09:22 ]

大相撲九州場所13日目   ○隠岐の海―栃ノ心● ( 2017年11月24日    福岡国際センター )

栃ノ心(左)を下手投げで破り、2敗を守った隠岐の海
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 隠岐の海と北勝富士の八角部屋の2人が、優勝争いに食らいついている。隠岐の海は左足のケガでちょっと低迷していたものの、先場所あたりから動きが良くなっている。場所前の秋巡業でも自分から土俵に上がって、積極的に稽古していたからね。

 栃ノ心戦は相手十分の右四つ。土俵際まで押し込まれたけど、懐が深いうえに、まわしを取ると力を発揮するタイプだから、うまく右からの下手投げを決めていた。栃ノ心にすれば、右四つになったところで前に出るしかなかった。でも、右膝のケガが治りきっていない影響もあり、投げを残すことができなかった。

 隠岐の海はずっと期待されていた力士。でも相撲にムラがあるのが難点だった。今場所は弟弟子と一緒に白星を積み重ねていることが、良い方向に出ている感じだね。(元大関・栃東)

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2017年11月25日のニュース