【砂村光信 視点】田村攻めのキック  松田とキャリアの差見せた

[ 2017年11月20日 07:30 ]

ラグビー・リポビタンDツアー2017   日本39―6トンガ ( 2017年11月18日    フランス・トゥールーズ )

先制のトライを決めたレメキ(中央)を祝福する日本
Photo By 共同

 かつての日本ならトンガのハードなコンタクトプレーに粉砕されていた。これだけ安心して見られるのは、日本人の体格とフィジカルのレベルが上がっているからだ。ファーストタックルが良く、W杯のサモア戦と同様、個で攻めてくるタイプの相手には十分対応できると証明された。

 攻撃では田村が蹴らされるのではなく攻めのキックを使い、松田とキャリアの違いを見せた。チームとしてキックの追い方も良く、ジョセフ・ヘッドコーチの目指すラグビーが体現できていた。個人では姫野が2、3列の両方で使えるし、上半身の強い具はトンガ相手にも負けなかった。レメキは足腰が強く、トリッキーなプレーもできる。WTBの争いが激しくなってきた。

 次戦のフランスは世界ランク8位。W杯で8強を狙う日本にとって格好の相手。前戦のオーストラリアと同じように大きくボールを動かしてくるので、相手を止める以上に、つながせないディフェンスが必要。マイボールの時間も長くしたい。(元U―23日本代表監督)

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2017年11月20日のニュース