ジョセフJ完勝!指揮官辛口「50」点も仏戦“大物食い”予感

[ 2017年11月20日 05:30 ]

ラグビー・リポビタンDツアー2017   日本39―6トンガ ( 2017年11月18日    フランス・トゥールーズ )

前半、タックルを振り切りトライを決めるリーチ
Photo By 共同

 世界ランキング11位の日本は同14位のトンガを39―6で下し、今年6月10日のルーマニア戦以来、5戦ぶり(テストマッチ4戦ぶり)の勝利を挙げた。攻撃ではWTBレメキ・ロマノラヴァ(28=ホンダ)の2トライを含む計5トライを奪うと、守っては相手をノートライに抑える完勝。強豪に完敗続きだった悪い流れを断ち切り、25日(日本時間26日)にパリ郊外のナンテールで世界8位のフランスとの今年最終戦に臨む。

 「50点」。攻め手が単調で決定機でミスを重ねたトンガに快勝しても、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は辛口の採点を下した。ただアイルランド、オーストラリアに連敗を重ね、自信を失いつつあった日本代表にとって、白星は何よりの良薬となる。SH田中は「チーム全体として士気が上がる勝利。自信にしていい」と素直に喜んだ。

 状況に応じた戦術が生きた。開始直後にCTBラファエレのキックを起点に一気に前進し、ゴール前でラインアウトを獲得。最後はレメキが3人をかわして先制トライを奪った。一方で相手に疲れが見え始めてからはパスをつないで消耗戦に持ち込み、前半32分にはリーチ主将が左サイドを突破してチーム3トライ目。後半にSH流が投入された後は、さらに攻撃のテンポが上がり2トライを加えた。

 守備面では何度も決定機をつくられたが、FWの縦突進が中心のトンガの攻撃は的が絞りやすく、再三のピンチをしのいだ。相手のミスに助けられた部分も多く、ジョセフHCは「試合終盤でミスタックルがあった」と指摘。それでも日本が5トライ以上を記録するのも、ノートライに抑えたのも、アジア以外の国相手では15年8月29日のウルグアイ戦以来。数字の上でも成長の跡が表れた。

 リーチ主将は「フランスはトンガの2倍以上強い。成長した部分をぶつければ自分たちの位置が分かる」と今年最終戦に視線を移した。格上ものみ込み、自信をさらに強固なものにする。

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2017年11月20日のニュース