帝京大 対抗戦V7、早大の最長記録に並んだ 別次元の集中力

[ 2017年11月19日 05:30 ]

関東大学ラグビー   帝京大41-14明大 ( 2017年11月18日    ニッパツ )

明大を破って7年連続8度目の優勝を決め、声援に応える帝京大フィフティーン
Photo By 共同

 6試合が行われ、対抗戦Aは帝京大が明大を41―14で破り、1試合を残して7季連続8度目の優勝を決めた。対抗戦での7連覇は、1970〜76年、2001〜07年の早大に並ぶ最多記録。全国大学選手権で9連覇を目指す王者が、上昇気流に乗ってきた。また、リーグ戦1部の全勝対決は大東大が12―5で東海大を破り、22季ぶり8度目の優勝を事実上決めた。

 2週前、慶大に3点差で辛勝したチームとは別次元の集中力で計6トライ。フッカー堀越主将(4年)は「試合前、一つ一つのプレーに厳しさを持とうと話し、80分間(厳しさを)出せた。それが今日の点差になった」と充実感を漂わせた。

 雨で両校ともにミスを重ねたが、スコアにつなげる力は王者がはるかに上回った。前半9分までに卓越したランニングスキルを見せたFB尾崎(4年)が1トライ1アシストで10―0。リードを20点に広げた前半20分以降は2トライを返されたが、その後は相手の好機を激しい守備でしのぎ、後半24分に再び尾崎の突破からWTB竹山(3年)が勝利を決定付けるトライ。ボールを大きく動かす攻撃で相手を揺さぶり、尾崎は「思い切ったプレーができた」と話した。

 苦戦を強いられた慶大戦後、練習に緩さが見られれば選手同士で厳しく指摘し合うようになったという。一切の甘さを捨て、精神的にも大きく成長。岩出雅之監督も「気持ちの入れ方が分かってきたと思う。心技体を仕上げていく」と次の目標を見据えた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年11月19日のニュース