小平“朋美超え”W杯14勝!日本女子最多 平昌代表決定的

[ 2017年11月18日 05:30 ]

スピードスケートW杯第2戦 ( 2017年11月17日    ノルウェー・スタバンゲル )

女子500メートルで優勝し、手を振る小平
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 女子500メートルは小平奈緒(31=相沢病院)が37秒08で制し、昨季から続く国内外での500メートルの連勝を19に伸ばした。1000メートルでも1分14秒33で優勝。W杯通算勝利数を14とし、12勝の岡崎朋美を抜いて日本女子史上、単独最多となった。500メートルは今季3連勝で、日本スケート連盟の定める選考基準を満たし、12月の最終選考会を待たずに平昌五輪代表に事実上内定となった。

 スタートダッシュはこの日も抜群だった。インからスタートした小平は「スピードに乗る100メートル」を実践するように全体トップの10秒24の好タイムで最初のカーブに入ると、同走の李(イ)相(サン)花(ファ)に終始先行した。五輪2連覇のライバルに1秒差をつける37秒08でフィニッシュ。同じ会場で3月に行われた昨季W杯最終戦でマークした37秒14のリンク記録を更新。レベル向上を改めて示し、拳を握りしめた。

 北米の高地リンクでの第3、4戦で李相花が持つ36秒36の世界記録を一つの目標とする。「(100メートルを)コンスタントに10秒2台で走れれば」とポイントに挙げる通りのレースだった。

 2位に0秒79もの差をつけ、500メートルは第1戦から3連勝。その後の1000メートルも制して、W杯通算勝利数は14となった。小学生の頃、98年長野五輪の岡崎朋美の銅メダル獲得を見て感動し、スケートにのめり込んだ小平はその憧れの存在を追い抜き、日本女子にとって前人未到の領域に入った。

 日本連盟が定めた平昌五輪代表選考の基準を満たし、3度目の五輪出場は決定的。「五輪に向け、どんな挑戦ができるかに重点を置きたい」と語る日本のエースが、大目標へと突き進む。

 ▽スピードスケート平昌五輪への道 W杯前半4大会で男女500メートル(7戦)は3位以内3回、男女1000、1500メートル(4戦)、女子3000メートル、男子5000メートル、男女マススタート(ともに3戦)は同2回、女子5000メートル、男子1万メートル(ともに1戦)は同1回の条件を満たした最上位者を代表に選び、残りは代表選考会(12月27〜30日、長野)で決める。

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2017年11月18日のニュース