松山 2差4位好発進「そんなに悪くない」改造スイング手応え

[ 2017年11月17日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第1日 ( 2017年11月16日    宮崎県宮崎市 フェニックス・カントリークラブ=7027ヤード、パー71 )

ダンロップ・フェニックス第1日 9番、ティーショットを放つ松山
Photo By スポニチ

 今季日本ツアー初参戦の松山英樹(25=LEXUS)が1イーグル、3バーディー、1ボギーの4アンダー、67をマークして首位に2打差の4位と好発進した。昨年大会覇者で今年の全米オープンを制したブルックス・ケプカ(27=米国)と李尚熹(25=韓国)が6アンダー、65で首位に並んだ。

 67で回った松山は「そんなに悪くないスコアかな」と頬を緩めた。インから出て13番で1・5メートルにつけてバーディー。圧巻は560ヤードの18番パー5だ。1Wでフェアウエーにビッグドライブ。残り226ヤードから4Iで左カラーに運び、7メートルのスライスラインを沈めてイーグルを奪った。

 3週前のHSBCチャンピオンズ後、スイング改造に着手。以前よりもアップライト(縦振り)に変えた。平均300ヤードを超える飛距離を維持しつつ精度を高める狙いがある。実戦で初めて試みたが「18番のティーショットは凄く良かった。ドライバーに関しては良い形になってきている」とうなずいた。

 手にした武器にも秘密がある。9月の米ツアーBMW選手権前。昨年10月に投入し好調を支えた「キャロウェイ・グレートビッグバーサ」のヘッドに1センチ弱の亀裂が入った。同じモデルでも重さ、重心位置などに個体差があり「0・1グラムの違いが分かる」(クラブ担当者)松山の感覚に合致せず、新しいヘッドを10個以上をテスト。先週試したヘッドがようやく手になじんだ。

 練習日には左手首付近をマッサージする姿が見られたが、その影響は全くなかった。「パットは4番から9番は違和感があった。アイアン、アプローチも同じ」と言いながら貫禄のラウンドだった。

 尾崎とは4年ぶりの同組。「SWだけ使いスピンをかけるアプローチは自分には打てない。最後(9番)はここで入れたら格好いいというところでパットを入れてくる」と大先輩に刺激を受けた。

 首位と2打差。3年ぶりの大会制覇、国内出場3戦連続優勝が視界に入る。「ドライバーは今のままで他のもの(アイアン、アプローチ、パット)の状態を上げれば少し面白いかな」。世界ランク4位の口調に自信が漂った。

続きを表示

この記事のフォト

2017年11月17日のニュース