【玉ノ井親方 視点】貴景勝 常に稀勢を正面に置いた攻めが勝因

[ 2017年11月16日 08:30 ]

大相撲九州場所4日目 ( 2017年11月15日    福岡国際センター )

大相撲九州場所4日目 貴景勝(左)に突き出しで敗れた稀勢の里
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 貴景勝はやはり日頃の努力、稽古が実を結んでいる。日馬富士戦に続く今場所2つめの金星。稀勢の里に左からあてがわれたけど、突き放しながらどんどん前に出ていった。常に相手を正面に置いて取っていたのが良かったね。左喉輪も効いていた。横綱をあれだけ押し込めたのは成長している証。先場所、同学年の阿武咲が大勝ちして、今場所は自分も負けられないという思いで相撲を取っているんだろうね。口には出さないけど、秘めた闘志だよね。

 休場明けで相撲勘が戻っていない稀勢の里は、横から攻めようとしていたけど、足がそろってしまって、前に出て行かない。3場所も休場していたのだから、足が思うように動かないのは仕方がない。今は我慢の時。1場所取って、どれだけ復調の兆しを見せられるかがポイントだね。(元大関・栃東)

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