貴ノ岩の師匠・貴乃花親方 10月下旬に被害届を提出「いち早く究明したい」

[ 2017年11月14日 18:26 ]

日本相撲協会の事情聴取に向かう貴乃花親方(右)
Photo By 共同

 横綱・日馬富士(伊勢ケ浜部屋)が平幕・貴ノ岩(貴乃花部屋)に暴行を振るって大けがを負わせた問題で、貴乃花親方は、10月下旬に鳥取県警へ被害届を提出していたことを報告した。

 春日野広報部長によると、相撲協会は14日に伊勢ケ浜親方と貴ノ岩関の師匠である貴乃花親方(元横綱)を事情聴取し明らかになったもので、伊勢ケ浜親方は暴行の事実を認め、日本相撲協会は同日、危機管理委員会による調査を実施すると発表した。

 貴乃花親方は「危機管理委員会にお任せし、指示に従う。いち早く究明したい」と述べたという。

 暴行疑惑が浮上したこの日朝、日馬富士は太宰府市の伊勢ケ浜部屋の稽古場に姿を見せ、稽古後に報道陣に対応。「貴ノ岩のケガについて、貴乃花親方、貴乃花部屋の後援会の関係者の皆さま、相撲協会、そして、うちの(伊勢ケ浜)親方に大変迷惑を掛けたことを深くおわび申し上げます」と認め、謝罪した。

 関係者によると、日馬富士は10月26日の鳥取巡業後、モンゴル出身力士が集まった宴席で貴ノ岩に絡み、態度が気に入らないことを理由にビール瓶で殴打した疑いが持たれていた。

 貴ノ岩は秋巡業後の11月5日から9日まで福岡市内の病院に入院。13日に日本相撲協会に診断書を提出した。病名は(1)脳しんとう(2)左前頭部裂傷(3)右外耳道炎(4)右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い。全治2週間程度で、状態が安定すれば、復帰が可能という。

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