小平、1000メートルも強い!500の18連勝に続き好記録V

[ 2017年11月13日 05:30 ]

スピードスケートW杯第1戦 ( 2017年11月12日    オランダ・ヘーレンフェイン )

女子1000メートルで優勝した小平奈緒
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 最終日が行われ、女子1000メートルで小平奈緒(31=相沢病院)が1分13秒99の好記録で優勝し、高木美帆(23=日体大助手)が1分14秒45で2位に入った。小平はこの種目でW杯初勝利。前日に国内外通算18連勝とした500メートルに続き、1000メートルでも強さをアピールした。女子3000メートルで高木美は4分4秒91で4位。11日の女子マススタートは佐藤綾乃(20=高崎健康福祉大)がW杯の個人種目で初優勝した。

 初制覇とは思えない貫禄の滑りだ。「混戦」と位置づけたW杯の1000メートルで小平が初優勝。無敵の500メートルと合わせ五輪2冠も見えるタイムに「低地のリンクで1分13秒台を出せ、まずまずいい結果だった」と気分良く振り返った。

 1分13秒99は2位の高木美に0秒46の大差をつける完勝。同じ平地の長野市エムウエーブで行われた10月の全日本距離別選手権では最後のカーブを回ったところで転倒して失格となったが、「運が悪かった」と引きずらなかった。その際、高木美が樹立した1分14秒89の国内最高記録を大幅に上回り「シーズン前から頭にあったタイムなので次への勢いになる」とうなずいた。

 最後の1周では後半型の選手に負けない29秒4のラップ。隙のない滑りは大舞台への重圧を感じさせない。「以前は五輪まで大きなプレッシャーと戦っていた。自分に責任を持てるようになってから、どのレースも勇気を持てる」。2度の五輪経験がたくましいアスリートへと成長させた。

 11日は1500メートルに出場した約2時間後の500メートルで五輪2連覇中の李相花(イ・サンファ)と同走し、37秒33で完勝。同種目で通算18連勝を飾った。一夜明けた最終日は、これまでなかなか頂点に届かなかった距離で、強豪たちを圧倒した。「やるべきことはまだたくさんある」。どこまでも貪欲な日本のエースが平昌シーズン最初の国際舞台で、底知れない進化を見せつけた。

 ▼高木美帆 1000メートルは前の組で(小平)奈緒さんがすごいタイムを出し、いい刺激を受けて臨むことができた。3000メートルはもう一段階上のラップタイムでも滑れるかな。滑りをだいぶコントロールできるようになってきた。

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