「伏見工」 逆転負けで最後のシーズン飾れず 歴史は「京都工学院」へ

[ 2017年11月12日 16:15 ]

<伏見工・京都工学院VS京都成章>決勝で敗れ、涙ぐむ伏見工・京都工学院フィフティーン
Photo By スポニチ

 最後の“伏見工”が負けた。第97回全国高校ラグビー大会京都府予選は12日、京都・宝が池球技場で伏見工・京都工学院―京都成章の決勝戦が行われた。前半は伏見工・京都工学院が7―0とリードしたが、後半は京都成章が22点を奪い逆転勝ち。14―22で4年連続10回目の全国大会出場を決めた。

 負けるわけにはいかない。前半15分、伏見工がゴール前の連続攻撃からプロップ山田がゴールポスト左に飛び込み先制トライ。SO藤田のゴールも決まり7―0とした。

 “伏見工”にとって最後のシーズン。伏見工と洛陽工が統合され「京都工学院」が16年4月に開校。以降は「伏見工・京都工学院」として戦ってきたが、伏見工として入学したのが今の3年生。卒業すると来年度からは名門校の名前が校名からなくなる。

 下馬評では京都成章が完全有利とされていた。前半終了間際には自陣ゴール前にクギ付けにされたが、必死のディフェンスで粘りゴールラインを割らせなかった。前半は7―0とリードして後半に入った。

 しかし、後半に入ると展開力に自信を持つ京都成章の前にディフェンス網が破られた。2分、WTB笹岡に左隅に飛び込まれると、12分にはSO押川に逆転トライを許し、ゴールも決められ7―12とされた。しかしあきらめない。何度も好ディフェンスを見せ、反撃のチャンスを待った。しかし…。7―22とリードされたロスタイム、WTB藤井が意地のトライを奪ったが、無情のホイッスルが鳴った。全国優勝4度の名門「伏見工」の歴史は「京都工学院」へと受け継がれる。

続きを表示

2017年11月12日のニュース