真凜、難易度より完成度 ノーモア出遅れ!SPジャンプ変更へ

[ 2017年11月3日 05:41 ]

公式練習で調整する本田真凜(共同)
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯(北京)は3日、開幕する。日本勢は2日、本番リンクで公式練習。前戦スケートカナダのショートプログラム(SP)で10位と出遅れた本田真凜(16=大阪・関大高)は、ジャンプの構成を変更することを示唆。平昌(ピョンチャン)五輪代表の座を争う三原舞依(18=シスメックス)、樋口新葉(わかば、16=日本橋女学館)との直接対決を“堅実策”で戦う。

 同じ失敗はできない。本田は3日のSPで、ジャンプを変更する可能性が高いことを明かした。

 「確実にいければと思っています。フリップ―トーループだから絶対というわけではないけど、自分の中で慣れている構成でできればいいなと思います」

 つまり、連続3回転ジャンプの1発目をルッツからフリップに戻す。基礎点は0・7点下がるものの、昨季世界ジュニア選手権で自己ベストを出した構成で、安定感は増す。曲をかけた公式練習では、変更した構成をきれいに決めた。

 前戦のスケートカナダは連続ジャンプに失敗。そのミスを引きずったことでSP10位と出遅れた。今大会は、三原、樋口との直接対決だけでなく、昨季の世界ジュニアで敗れたザギトワ(ロシア)との再戦にも注目が集まるだけに、2週連続の試合の中でできる修正を加えた形だ。

 「今回は自分のことで精いっぱい。他の人まで見られていません」

 天真らんまんの16歳が、表情をこわばらせたのは、試合の怖さを知ったからか。初戦の5位でGPファイナル出場は絶望的。五輪出場の道は12月の全日本選手権に懸けることになる。自信と笑顔を取り戻すには、ライバルたちに勝つしかない。

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2017年11月3日のニュース