【砂村光信の目】日本、恵まれた試合日程 状況見て対策練られる

[ 2017年11月3日 07:30 ]

ラグビー19年W杯日本大会 試合日程発表

砂村光信氏
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 前回大会のイングランドと同じく、日本も開催国として試合日程に恵まれた。1次リーグ全体をにらんだターンオーバー制は必要なく、ケガを恐れずに戦える。初戦が最も勝てる可能性の高い相手な上、その後にアイルランドがスコットランドと戦うのも大きい。激闘が予想されるため、A組で最も強い次の対戦相手をしっかり研究できる。まずは初戦にいい勝ち方をして大会を盛り上げたい。

 アイルランド戦は午後4時すぎのキックオフで、9月下旬なら、北国のチームが苦しむ暑さが残っている時間帯。日本代表が新たに取り組んでいる“ラッシュディフェンス”が機能してプレッシャーをかけ続ければ、同じエコパで今年6月に敗れたリベンジも見込める。ただし、このディフェンスには80分間動きを止めない運動量が必要。あと2年、チーム全体がフィジカルに絶対的自信を持つ取り組みが求められる。

 1次リーグ最後のスコットランド戦は8強入りを懸けた戦いになる可能性が高い。スコットランドは中3日。3戦目でメンバーを落とすかもしれないが、初戦でもしアイルランドに敗れると、サモアが有力な2戦目もベストで臨まざるを得なくなる。先に3戦目を終えている日本は状況を見て対策を練る時間もあり、この点でも有利だろう。 (元U―23日本代表監督)

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2017年11月3日のニュース