奈紗“地の利”生かし今度こそV!直近2戦、最終日中止で2位

[ 2017年11月3日 05:30 ]

13番、ティーショットを打つ畑岡奈紗
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 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で、日本ツアーも兼ねるスポニチ主催「TOTOジャパンクラシック」は3日、茨城県小美玉市の太平洋クラブ美野里コース(6608ヤード、パー72)で開幕する。今季開幕から米ツアーを主戦場に選び、日本ツアーに戻った9月に2週連続Vを挙げた18歳の畑岡奈紗(森ビル)は“地の利”を生かして必勝を誓った。

 待ちに待った開幕だ。畑岡は前日までに18ホールを2回ラウンドし、この日は自身の気になるポイントを重点的に確認。「自分にとっては大きなチャンス。しっかりつかめるようにしたい」と表情を引き締めた。

 勝利への準備は整った。今週は地元・茨城での開催。笠間市にある自宅から小美玉市にあるコースまでは車で約30分と近距離で“通勤”も楽々だ。家族の手厚いサポートも受けられ、「昨日は家族で鍋を食べました」と一家団らんを満喫している。

 父・仁一さん(52)は「スーちゃんの力も大きい」と話す。その正体は、7月から畑岡家に仲間入りした雌のトイプードルのステラ。畑岡が遠征しているときは、仁一さんが毎日LINEで「動画を送っていた」という。ラテン語で「星」を意味するステラを飼い始めてから2勝。“勝利の女神”ぶりは際立っており、直接触れあえれば効力倍増は間違いない。

 さらに今週は日本ゴルフ協会(JGA)の栖原弘和コンディショニングコーチ(32)がケアを担当。日本女子オープンなど大事な試合の際には栖原コーチを招へいしており、この試合に懸ける思いの強さをうかがわせた。

 直近2戦は最終日が中止となっての2位フィニッシュ。「悔しさをぶつけたい」と闘志を燃やしている。優勝者には来季の米ツアー出場権が与えられるとあり、畑岡にとって大きな意味を持つ試合。「良い状態で米ツアーメンバーと戦えるのは楽しみ。優勝を目指したい」と力を込めた。

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