4横綱がそろうのは初 大相撲九州場所 住吉神社で奉納土俵入り

[ 2017年11月2日 17:03 ]

福岡市の住吉神社で雲龍型の横綱土俵を披露した稀勢の里。右は露払いの輝
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 福岡市博多区の住吉神社で奉納土俵入りが行われ、大相撲九州場所(12日初日、福岡国際センター)で連覇を狙う日馬富士、秋場所を全休した白鵬、稀勢の里、鶴竜が参加した。08年から恒例となっている同神社での土俵入りで4横綱がそろうのは初めてで、約5000人の観衆が集まった。

 今年初場所後に第72代横綱に昇進した稀勢の里は、同神社で初めての土俵入り。太刀持ちに松鳳山、露払いに輝を従え、力強い雲龍型を披露した。大関だった15年九州場所後には参拝に訪れており「宮司さんに“このような形で戻ってきてくれてうれしい”と言われた」という。福岡入り後は大関・高安との稽古を続け「少しずつ、一日一日よくなっていると思う」と3場所連続休場からの完全復活に向け、調子を上げてきている。

 稀勢の里同様、3場所連続休場中の鶴竜はこの日から出稽古を開始し、福岡県志免町の時津風部屋で正代、蒼国来を相手に11戦全勝。師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)が次に出る場所は進退が懸かると明言している中、左右の踏み込みを確認するなど納得の稽古となった。土俵入り後には「毎年のことですが、いよいよという感じ」と昨年優勝を飾った九州場所に向けて、気持ちは高まってきている。

 白鵬は福岡県篠栗町の宮城野部屋で出稽古に来た十両の青狼、阿炎を相手に12番取って全勝。「順調に来ている。なによりも体が元気。“やろう、やろう”という気持ちを抑えながらやっていく」と話した。40度目の優勝に王手をかけており「九州のファンの方々、大相撲のファンに大台を見せられればと思う」と自身2度目の休場明け優勝を意識していた。

 日馬富士の土俵入りでは、史上最年長39歳での再入幕を果たした安美錦が露払いを務めた。横綱土俵入りに参加したのは、左アキレス腱を断裂した昨年夏場所以来とあって「久しぶりすぎて緊張した。(両膝が)痛いのを我慢してやらせてもらった」と感想を語った。

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2017年11月2日のニュース