史果 米シード権、狙うは“一発合格”VならQT最終予選免除

[ 2017年11月1日 05:30 ]

TOTOジャパン・クラシック練習で豪快なティーショットを放つ川岸
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 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で日本ツアーも兼ねるスポニチ主催の「TOTOジャパンクラシック」は、3日から茨城県小美玉市の太平洋クラブ美野里コースで開催される。来季米ツアー参戦を目指す川岸史果(23=加賀電子)は本大会初出場。優勝すれば来季米ツアーのシード権が与えられるため“一発合格”を目標に掲げた。

 憧れの舞台への切符は手の届くところにある。26日に米国から帰国。3週ぶりに日本での試合に出場する川岸は「時差ボケもようやく解消できた」と練習初日から18ホールをラウンド。精力的に会場の下見を行った。

 10月19日から4日間、目標とする来季の米ツアー出場に向けて米フロリダ州で行われた2次予選会に出場。通算2アンダーで18位となり、11月末からの最終予選会に駒を進めた。ここで上位に入れば念願の米ツアー出場権を手に入れることができる。だが、今大会に優勝すればその切符が手に入るため最終予選に出る必要はなくなる。下見に熱が入るのも当然だった。

 今週に懸ける思いは誰にも負けない。今年7月には全米女子オープンに初出場。プロゴルファーで米ツアー出場経験のある父・川岸良兼(50)をキャディーに起用したが、世界最高レベルのコースセッティングに苦しみ予選落ち。「飛距離は通用していたと思うけど、私は100ヤード以内が寄らなかった。米ツアーの選手は120ヤードくらいから皆チャンスにつけてくる。そういうところが足りなかった」。この時から米ツアー参戦が夢から明確な目標に変わった。

 今季日本ツアーでは開幕戦でいきなり優勝争いを演じるなど毎週のように上位に名を連ね、5月には早々に賞金シード当確ランプを点灯させた。9月のマンシングウェア東海クラシックでは初優勝も飾った。ツアーにフル参戦するのは初めてながら、すでに日本ツアーを代表する一人にまで成長した。「世界トップレベルの選手がどうピンを攻めるのか勉強したいし、目標はもちろん優勝です」。夢舞台を見据え、川岸は米ツアーの選手たちを相手に全力でぶつかる。

 ▽米ツアー予選会 1次は米下部ツアーランク150位以下、世界ランク400位以下の選手などが対象で上位90人が通過。2次は1次通過者、下部ツアー150位以内、世界ランク400位以内が対象。川岸は世界ランク44位で2次予選から出場した。上位80人が最終予選に進出。最終予選会は2次予選通過者、今季米ツアーでシード権を喪失した選手、下部ツアーでランク15位以内、世界ランク40位以内が対象。来季ツアー出場権の詳細は直前に決定するが、昨年実績では20位までに入れば、メジャーなど大きい試合を除いて米国本土での出場権を確保できる。

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