稀勢の里 九州場所へ稽古再開 高安を圧倒「これから右肩上がりに上げていかないといけない」

[ 2017年10月31日 15:51 ]

稀勢の里(左)は福岡入り後初めての稽古で高安と胸を合わせた
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 大相撲の横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が福岡県大野城市の田子ノ浦部屋で九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)に向けての稽古を再開し、大関・高安(27=同)と11番取って10勝1敗と圧倒した。

 春場所で左上腕などを負傷し、夏場所以降は生命線である左からの攻めができずに3場所連続休場。この日は右上手を取ってからの寄り切りが多かったが、左すくい投げ、左からのはず押しなども見せ、復調を印象づけた。

 午後から福岡市内で行われた力士会後に取材に応じた和製横綱は「(状態は)まあまあ。これから右肩上がりに上げていかないといけない。しっかり相撲を取って集中していく」と話した。

 大関で2場所目だった秋場所で右太腿の内転筋を部分断裂した高安は、負傷後初めて相撲を取った。「完璧とはいえない。8、9割ぐらい」と万全の状態ではないものの「稽古ができるまで回復した」と手応えの稽古再開となった。九州場所に向けては「もちろん、出る前提で稽古している」と話した。

 秋巡業を全休した高安は、その間に治療と並行してトレーニングを行った。ギプスが外れて松葉づえなしで歩けるようになったのは10月上旬。そこから四股などの基本運動を再開していた。大関3場所目でいきなりカド番となるが「気楽にやる。切羽詰まってやると、自分の相撲が取りきれない。今場所がダメなら来場所、という気持ちでやる」という。今後は出稽古も見据えて調整していく。

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2017年10月31日のニュース