遼 3戦連続予選落ち…それでもジャンボ指導で「気持ち楽に」

[ 2017年10月28日 05:30 ]

男子ゴルフツアー マイナビABCチャンピオンシップ第2日 ( 2017年10月27日    兵庫県加東市 ABCゴルフ倶楽部=7217ヤード、パー72 )

マイナビABC・第2日 片山(右)と悔しそうな表情で握手する石川遼
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 9年前の大会覇者、石川遼(26=CASIO)は通算1オーバーの65位で予選落ちした。4バーディー、4ボギーのパープレーに終わり、プロに転向した2008年以来の国内3週連続予選落ち。厳しい現実も尾崎将司(70=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)から受けた教えを胸に復活を目指す。64で回った永野竜太郎(29=フリー)が通算11アンダーで単独首位に立った。

 9年前、誰よりも輝いた場所で屈辱にまみれた。パープレーに終わった石川はカットラインに1打及ばなかった。プロ転向した08年以来となる国内での3週連続予選落ち。プロ転向後ツアー初優勝を遂げた舞台でもプレーは好転しなかった。

 スタートの10番でいきなり右の林に曲げながらパーセーブ。しかし、11番でパーオンに失敗しボギーを叩くと、16番は3パットでスコアを落とし流れにも乗れなかった。

 悩める26歳に、手を差し伸べてくれたのが尾崎将司だ。この日のスタート前、打撃練習場で会うと「ドライバーを振ってみろ」と言われた。1球、打った直後、ずばりと指摘された。

 「トップからダウンスイングまでの間が全然、ないな」。およそ10分、つきっきりで指導を受けた。米ツアーに本格参戦する前、ジャンボ邸やツアー会場で何度かあった、直接指導。苦しんでいる“弟子”の心中を見計らうようにこの日、即席の“ジャンボ塾”が開講された。

 「基本中の基本を教えてもらって感謝の気持ちしかない」。14ホール中12ホールで1Wを握った。18番では会心のティーショットで2オンに成功しバーディー。決勝ラウンドでのプレーは許されなかったが、「結果だけ見ると残念なんですけれど」と現実を冷静に受け止めた上で「気持ちは楽になった」と表情も明るかった。

 次週以降も試合に出ることを改めて明言。どん底にあえぐ中、師匠の教えに一筋の光明が見えた。

 ▼91位石川航 いい状態でスタートしたが、ショットが安定しなくてバタバタしてしまった。(80と崩れ、初の予選突破ならず)

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