元五輪代表・高橋千恵美氏 福島・天栄村で“未来の五輪ランナー”指導

[ 2017年10月27日 05:30 ]

天栄村の子供たちとランニング教室を行った高橋千恵美氏(前列中央)
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 陸上1万メートル女子日本代表としてシドニー五輪に出場した高橋千恵美氏(41)が、このほど福島県天栄村で行われた「こども未来応援事業〜五輪選手の夢応援ランニング教室」で子供たちに指導を行った。

 同村が今年度から開始した同事業は「夢やチャレンジに優劣をつけるものでなく、将来を考えるきっかけづくり、人づくり」を目的に実施し、村立中学校の内山伊織さん(3年)ら14人が参加。入念な準備運動、ストレッチの後、ランニングフォームの実技指導を約1時間半にわたり行われ。高橋氏は子供たちに「今日はストレッチや走るための動きづくり、正しいフォームについて教えました。ケガをしないためにもしっかりと時間をかけて準備運動やストレッチを行ってください。もし、足が痛くなったりしたら絶対に無理はしないでください。痛いのを無理して走ると、ほかの場所も痛めたりします。ケガをしてしまった時は腹筋や背筋などの補強運動を行って足を休めてください」とアドバイスを送った。

 さらに高橋氏は「走ること以外に、時々気分転換に陸上以外のスポーツにもチャレンジしてみてください。普段使わない筋肉を効率よく使うことができます。私も陸上を始めたのは中学生でしたが、小学生の時に卓球や剣道、水泳を行っていました」と自身の経験を子供たちに伝えた。

 ランニング教室に参加した内山さんは10月に行われた「第60回県中学校体育大会駅伝競走大会」に駅伝部主将として出場し、区間賞を獲得するなど、初優勝に大きく貢献した。「五輪選手になって、東京五輪1500メートルに出場して活躍することが夢です。今回、フォームなど再確認したくて応募しました。フォームで力んでしまうことが多いので、力まずに走ることを教えてもらいました」と話す内山さんに対し、高橋氏は「絶対に応援するから頑張ってね」と“未来の五輪ランナー”にエールを送った。

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