松山 安倍氏&トランプ氏同時ラウンド「思い出に刻みたい」

[ 2017年10月26日 05:30 ]

HSBCチャンピオンズの開幕を前に、プロアマ戦で調整する松山英樹
Photo By 共同

 ゴルフの世界選手権シリーズHSBCチャンピオンズは26日、中国・上海のシャーシャン国際GCで開幕する。日本からは松山英樹(25=LEXUS)、谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)、片岡大育(29=Kochi黒潮CC)、今平周吾(25=レオパレスリゾートグアム)が出場する。世界ランキング4位で前年優勝者の松山は25日、公式会見に出席して意気込みを語った。

 公式会見に出席した松山は「1年ぶりに戻ってきて、とてもわくわくしている。またここでいいプレーをして勝ちたい気持ちが強い」と連覇に向けた抱負を述べた。その後はプロアマ戦に出てコースを回った。ショットの出来に不満をのぞかせ、日が暮れるまで練習場で打ち込んだ。

 今大会を終えると試合よりも緊張するイベントが待っている。11月5日に東京五輪ゴルフ会場の埼玉・霞ケ関CCで安倍首相、トランプ米大統領の両首脳とラウンドする。

 「余計なことをしゃべらないように気を付けたい。機嫌を悪くしないように、そっとしておきたい」と冗談めかしてから「トランプさんとだけ、安倍さんとだけなら(今後)あるかもしれないけど、2人同時にというのは一生に一度あるかないかだと思う。楽しく、思い出に刻みたい」と感想を語った。打診を受けて戸惑いもあった。「どうしよう、俺なんかが大丈夫かなというのはあったけど、断ることはできないですよね」と苦笑した。

 トランプ氏は世界中にゴルフ場を所有しており、ゴルフの腕前もハンデ2・8を持つとされる上級者。松山は「負けないように頑張ります。試合よりプレッシャーがかかる」と困惑気味に話した。

 重要な任務に気持ち良く臨むためにも今大会の結果は重要。初日と2日目は世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米国)、同5位のジョン・ラーム(スペイン)と同組。「1年前のことはもう忘れた」と素っ気ないが、2位に7打差をつけて圧勝した昨年の再現を狙ってティーオフする。

 ▽昨年大会VTR 松山は2位に3打差の首位で最終日に臨み6バーディー、ボギーなしの66で回り2位のステンソン、バーガーに7打差をつけて圧勝。アジア勢で初めて世界選手権シリーズを制した。米ツアー3勝目は丸山茂樹と並ぶ日本男子最多。大会最多の29バーディーを奪い4日間ともスコアは60台。大会後の世界ランキングで自己最高の6位に浮上した。

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2017年10月26日のニュース