小平 女子1000は転倒失格…W杯前最後の実戦で「いい教訓」

[ 2017年10月23日 05:30 ]

スピードスケート全日本距離別選手権最終日 ( 2017年10月22日    長野市・エムウエーブ )

ゴール直前で転倒した小平(手前)。後方は2位の郷
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 女子1000メートルでエース小平奈緒(31=相沢病院)にアクシデントが起きた。ゴール目前で転倒して尻もち状態のままゴール。一度は3位で表彰されたが、転倒時に同走の郷亜里砂(29=イヨテツク)の進路を妨害したとして失格になった。高木美帆(23=日体大助手)が国内新記録とリンク記録を更新し、1分14秒89で同種目初優勝。マススタートも制し今大会4冠を飾った。

 カーブを通過して最後の直線に入った小平が氷のしぶきを上げた。「刃がかみついた」。体勢を崩して郷の前に傾き、尻もちを突き転倒。「訳が分からなかった。自分が一番びっくり。コーナーを出てゴールまで、競技人生で一番長く感じた」。壁に衝突して仰向けになると、残り30メートルは寝た状態で1回転。惰性でゴールした。

 郷に0秒01遅れの1分15秒65は3位のタイムだったが、表彰式の約10分後に同走者の進路を妨害したとして失格になった。2組前の高木美に自身の国内最高記録を更新された。「私もやってやろうと、そこでワクワクしすぎちゃった」。最後の直線で「(氷を)押そうと」という「攻め」がミスにつながった。

 W杯前最後の実戦でのよもやの結果に「小石につまずいた感じ。幸いにもケガがなかったのでいい教訓だった」と必死に切り替えた。

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2017年10月23日のニュース