羽生決めた!4回転ルッツ 逆転Vならず2位もそれ以上の収穫

[ 2017年10月22日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦ロシア杯最終日 ( 2017年10月21日    モスクワ )

演技を終え静かにポーズをとる羽生結弦
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 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の羽生結弦(22=ANA)はフリー1位の195・92、合計290・77点で2位。初挑戦した4回転ルッツを成功させた。SP1位のネイサン・チェン(18=米国)がフリー2位の193・25点、合計293・79点で優勝した。

 観衆の視線は冒頭のジャンプに注がれた。大会前から挑戦を公言していた4回転ルッツ。羽生はやや長めの助走から大技に入ると、高い跳躍からきっちり4度回った。腰を沈めながらも踏ん張って着氷。身体能力の高さを生かして決めきった。

 6分間を含めた今大会の公式練習で、片足で着氷した確率はわずか19%(27本中5本)だった。「緊張はしました」。だが、迷わずに挑戦し、出来栄え評価で1・14点の加点をもらった。大舞台での勝負強さを改めて示した。

 その後のループは4回転が3回転になった。後半はトーループが2回転になり、連続ジャンプを跳べないなどミスもあった。4回転ジャンプは5本中3本の着氷だった。フリーの得点は1位だったが、自己ベストから約27点低い195・92点。チェンに約3点届かなかった。「これだけ大きなミスがあってフリーで1位を取れたのはルッツがあったから」と大技初成功を喜びつつも「(ルッツ以外のジャンプとの)集中の案配をうまく調整しないといけない」と課題も残った。

 ルッツは羽生にとってトーループ、サルコー、ループに続く4種類目の4回転ジャンプだ。既にチェンは5種類、宇野は4種類の4回転ジャンプを持っており、若手は技術点で稼ぐ準備ができている。スケーティング技術や表現などの演技点で優位に立つ羽生だが、技術点でも若手に負けるつもりはない。

 この日挑んだ4種類5本の4回転ジャンプと2本のトリプルアクセルは来年2月の平昌(ピョンチャン)五輪に持ち込む予定のジャンプ構成だ。「(ルッツを)試合で決めたことが大きい。イメージがつく。完成度を上げていきたい」。次戦は3週後のNHK杯(11月10、11日 大阪)。五輪2連覇に導く勝負プログラムの完成度を高めていく。

 ▽4回転ルッツ アクセルを除いた5つのジャンプの中で最も難度が高い。基礎点は13・6点。11年にブランドン・ムロズ(米国)が初成功。その後、金博洋(中国)、ネーサン・チェン(米国)、ミハイル・コリャダ(ロシア)、ビンセント・ゾー(米国)らが成功させている。

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