“逆輸入プロ”竹内あっ晴れ!出場51人中ただ1人ノーボギーで5位浮上

[ 2017年10月22日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日 ( 2017年10月21日    兵庫県三木市 マスターズGC=6507ヤード、パー72 )

<マスターズGCレディース 第3日目> 2番、ティーショットを放つ竹内美雪
Photo By スポニチ

 16位から出た竹内美雪(21=タイカ)が唯一のボギーなしで68をマーク、通算6アンダーの5位に浮上した。母の祖国、韓国でゴルフの腕を磨き、日本でプロになった異色の“逆輸入プロ”。ビッグトーナメントで自己最高位を狙う。ホステスプロのイ・ボミ(29=韓国・延田グループ)は73と伸ばせず、通算1アンダー22位に後退した。

 実力者が上位を占める中、プロ4年目の無印が割って入った。しかも出場51人中、唯一のボギーなし。雨の18ホールを満点のゴルフで回った竹内はとびっきりの笑顔を浮かべた。

 「凄く良かったと思います。雨が苦手だったんですけれど、雨だった先週、克服できたので自信を持ってプレーできました」

 スタートの1番で4メートルを入れてバーディーを奪うと、7番、9番では2メートル前後につけてバーディー。15番では3メートルのスライスラインをねじ込んだ。4バーディーで首位と5打差の5位。16位からジャンプアップした。

 雨が降ると「ぬるぬるしちゃって…」と苦手なパットだったが、2週前のスタンレーレディースからラバーの中に糸が練り込まれているコード入りグリップを採用。それが威力を発揮した。

 日本人の父と韓国人の母を持ち、神戸で生まれ育った。父の仕事の関係で韓国へ移ったのは小6。当初は言葉を覚えるのに必死でゴルフから離れたが、中1の終わりから再開。韓国で腕を磨き、高校卒業後、再び日本に戻りプロテストに合格した“逆輸入プロ”だ。この日は、病気で韓国の病院に入院中の祖母への思いもプレーに込めた。

 初めてのフル参戦となった今季、最高位は19位で賞金ランキング82位にとどまる。次週終了後に70位に入れば、来季の出場を懸ける2次予選会は免除される。「一打一打、大切にプレーしたい」。アイラインが特徴的なエキゾチック美女。地元・兵庫で殻を一気に破る。

 ◆竹内 美雪(たけうち・みゆき)1995年(平7)12月7日、神戸市出身の21歳。9歳でゴルフを始め、小6から韓国へ移住、一時ゴルフから離れたが中1で再開。鶴山女子高(韓国)を卒業後、14年のプロテストに一発合格。ツアー最高位は9月のミヤギテレビ杯ダンロップの19位。現在の賞金ランキングは82位。韓国と日本のハーフ。1メートル60、58キロ。

続きを表示

2017年10月22日のニュース