レイダースが劇的な逆転勝ち 残り「0秒」から2度目のプレーで決着

[ 2017年10月20日 15:03 ]

土壇場でTDレシーブをマークしたクラブツリー(中央=AP)
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 NFLは19日、カリフォルニア州オークランドでAFC西地区同士の1試合を行い、地元のレイダースが31―30(前半20―14)でチーフスを振り切って連敗を4で阻止。今季成績を3勝4敗とした。

 レイダースは24―30で迎えた第4Qの残り2分11秒、自陣15ヤード地点から攻撃権を得て反撃。残り18秒、QBデレク・カー(26歳)からTEジャレッド・クック(30歳)にTDパスが通って追いついたかに思えた。しかしビデオ判定の結果、ボールがエンドゾーンに入る前にクックの腰がフィールドについたとして取り消されて「4thダウン&ギャンブル」となった。

 今度は残り8秒でエンドゾーンまでは1ヤード。カーはエンドゾーン内にいたWRマイケル・クラブツリー(30歳)に再びパスを通したが、同選手がマークしてたチーフスのCBマーカス・ピータース(24歳)をキャッチ直前に手で押したために「インターフェア」をコールされてしまった。

 そしてボールを11ヤード地点に戻されての残り3秒。クックへのパスは失敗したがチーフス側にホールディングの反則がコールされ、残り時間は「0」になっていたがプレーはやり直しとなった。

 次のプレーでもWRコーダレル・パターソン(26歳)へのパスは通らなかったが、またしてもチーフス側がホールディング。QBカーは2度目となった0秒からのプレーでエンドゾーン左隅に入ったクラブツリーに低いパスを通し、執念でTDを奪い取った。そしてキッカーのジョージオ・タベッキオ(27歳)がエクストラ・ポイントを決めて31―30。時間が限りなく消滅していく中で、見事に試合をひっくり返した。

 カーは52回の試投で29回のパス成功ながら417ヤードと3TDをマーク。RBマーション・リンチ(30歳)が審判を小突いて退場するというハプニングがあったが、土壇場で粘りを見せて勝利に貢献した。

 チーフスは5連勝のあと連敗。QBアレックス・スミス(33歳)は342ヤードと3TDパスをマークしたが、AFC西地区所属のチームに対する連勝は12でストップした。

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