葭葉 クラブ超過で4罰打、幻の単独首位 盛り返し3差25位

[ 2017年10月20日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第1日 ( 2017年10月19日    兵庫県三木市 マスターズGC=6507ヤード、パー72 )

マスターズGCレディース第1日 クラブ超過のペナルティーを受けた葭葉、首位は幻に…
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 葭葉ルミ(24=富士住建)の単独首位は幻に終わった。規定より1本多い15本をキャディーバッグに入れるクラブ超過の失態を犯した。だが、計4罰打を科されながらも盛り返し、5バーディー、2ボギー、1トリプルボギーのパープレー。25位で発進した。ホステスプロのイ・ボミ(29=韓国・延田グループ)は2バーディー、1ボギーの71で11位だった。

 上々の出だしだった葭葉が顔色を失った。インから出て1アンダーで迎えた15番パー5。第2打で何を使うかキャディーバッグを見ながら思案した時だ。目に入ったのが2本の7Iだった。

 「あれ?私、目がくらんだのかな?」

 その直後、事態を悟った。前日18日、シャフトの全く違う7Iを2本使用して練習。キャディーバッグから抜くのを忘れ15本でプレーしていたのだ。ぼうぜんとしながら、マーカーに不使用宣言。10番のバーディーと11番のボギーはそれぞれ2罰打が科され、ボギーとトリプルボギーに修正され、3オーバーに後退した。

 初の失態に予選落ちが頭をよぎったが、「確認をしなかった自分が悪い。私のミス。だからさらに気持ちを集中した」と自分を叱咤(しった)した。すると18番で3メートルを沈めてバーディー。後半も3バーディー(1ボギー)奪い、逆襲。パープレーで上がった。

 悔しさがこみ上げてきたのはホールアウト後だ。罰打がなければスコアは68。幻の単独首位に「本当、もったいないですね。今は凄い悔しいです」と苦笑いした。

 3週前の日本女子オープンでは8位発進しながら、2日目の7番パー4でバンカーからの脱出に4打要すなどし、10打も叩いた。難しいセッティングのため、その後ボギー3つを重ね1打及ばず予選落ち。だが、ショットもパットも好調の今回は取り戻せる自信があったから、気持ちを切らさなかった。「ミスはあっても優勝争いできるよう調整したい。まだ3日あるので」。あんなことがありながら首位とはわずか3打差。ミスを笑って話せる最終日にする。

 ▽ゴルフ規則4―4aクラブの選定と補充(抜粋) プレーヤーは14本を超えるクラブを持って正規のラウンドをスタートしてはならない。プレーヤーの使用クラブは、そのラウンドのためにスタート時点で選んだクラブに限られる。ただし、プレーヤーが14本未満でスタートしたときは、合計して14本を超えなければ何本でも補充することができる。違反の罰は(超過本数にかかわらず)違反があった各ホールに対し2打。ただし、1ラウンドにつき最高4打まで(違反のあった最初の2ホールに各2打の罰)。

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