トライアスロン男子田山が有終V お台場の水は「飲んだけど体調悪くない」

[ 2017年10月15日 18:46 ]

優勝杯を手に笑顔を見せる佐藤(左)と田山
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 トライアスロンの全日本選手権が15日、東京・お台場海浜公園周辺で行われ、男子は今大会限りで第一線から退く意向を示している田山寛豪(35=NTT東日本・NTT西日本・流通経大職)が1時間51分34秒で2連覇を果たし、自信の最多記録を更新する通算11度目の優勝を飾った。

 スイムで先頭集団につけた田山は、バイクでも余力を残しながら好位置をキープした。2・5キロの周回コースを4周するランでは、5キロ手前で一気にトップに。そのまま後続を引き離し、沿道の声援にハイタッチで応えながらゴール。「これが最後と決めての出場。万全の状態だった」と最後のレースを最高の形で締めくくった。4度の五輪出場、日本人として初のW杯勝利を飾るなど、第一人者として日本のトライアスロンをけん引してきた。「たくさんの人の支えがあった。自分だけの力ではこんな結果は残せなかった」とレース直後には感極まって涙を見せた。

 大会前には会場の水質問題が取りざたされたが「ここで10年以上レースをしてきた体調を崩したことはない。今日のレース中も水を飲んだけど、全く体調は悪くない」と11度の優勝を誇る“お台場男”は笑い飛ばした。14年から流通経大職員として選手の指導にあたっており「現役を続けながらの指導に限界を感じている。指導をメーンにしないと世界に追いついていけない」とこれまでの二足のわらじから、今後は後進の育成に専念する。「世界で活躍できる選手、人間的にも凄いと思われる選手を育てたい」と青写真を描いた。

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2017年10月15日のニュース