19歳金谷2位浮上 松山の後輩が最年少&90年ぶりアマVへ

[ 2017年10月15日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本オープン第3日 ( 2017年10月14日    岐阜県関市 岐阜関カントリー倶楽部東コース=7180ヤード、パー70 )

<日本オープン選手権3日目>16番、セカンドショットを放つアマチュア・金谷拓実(撮影・椎名 航)
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 アマチュアの金谷拓実(19=東北福祉大1年)がこの日のベストスコアタイの65で回り、通算5アンダーの2位に浮上した。今春、松山英樹と練習ラウンドをしたことで筋力トレーニングの重要性を痛感。史上最年少の17歳51日で日本アマチュアを制した実力者が大会史上最年少優勝&90年ぶりのアマチュア優勝に挑む。14年の大会覇者、池田勇太(31=フリー)が通算10アンダーで単独首位を守った。

 たくましくなった19歳がリーダーボードを勢いよく駆け上がった。出だしでボギーを叩きながら、イーグルあり、4連続バーディーありの金谷がこの日のベストスコアタイとなる65をマーク。「自分でも驚いている。ティーショットをフェアウエーに置くことができて、アイアンショットも良かった」。頬を紅潮させ、会心の一日を振り返った。

 勢いに乗ったのが7番パー5だ。第1打で300ヤード以上飛ばし、8メートルに2オンした。これを沈めイーグルを奪うと、9番からは4連続バーディー。バーディーパットの最長が10番の4メートルというほど、アイアンでチャンスを量産した。

 パットが得意だった細身の高校生が姿を変えた。今春、トレーニング施設が充実している東北福祉大に入学。当たり前のように体を鍛える先輩たちを見習い、週4日、ジムにこもるのが日常となった。4月には大学の先輩でもある松山英樹と練習ラウンドをする機会があり、1Wでは40ヤード以上も引き離されたという。「アイアンも凄いけれど、やっぱり1Wが凄い」と圧倒された。自然とトレーニングも熱を帯び、体重は2年前より7キロ増え67キロに、飛距離は10ヤードアップの280ヤードになった。

 史上最年少で15年日本アマチュアを制し、同年に行われた日本オープンでは予選ラウンドを2位で突破、最終的には11位に入った。「あの時は技術もまだまだな状態でたまたま。ちょっとはうまくなったと思う」。大会史上最年少優勝と90年ぶりのアマチュア優勝の懸かる最終日は池田との最終組。畑岡奈紗、勝みなみと同学年の黄金世代が偉業に挑戦する。

 ≪2人目アマ&史上最年少 W快挙なるか≫金谷が逆転すると19歳4カ月22日での優勝となり、1928年の浅見緑蔵の19歳9カ月7日を更新、大会史上最年少優勝となる。日本オープンをアマチュアで制したのは1927年の赤星六郎のみ。金谷が優勝すれば史上2人目。

 ◆金谷拓実(かなや・たくみ)1998年(平10)5月23日、広島県出身の19歳。5歳からゴルフを始め、広島国際学院高2年時の15年日本アマで最年少優勝。同年の日本オープンでは11位でベストアマチュアを獲得。昨年の男子ツアー最終予選会を受験も上位で突破できなかったため、プロ転向を断念、東北福祉大に進学。1メートル70、62キロ。

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2017年10月15日のニュース