遼 ジャンボショットで再起!今季国内初戦、原点回帰1Wで攻めまくる

[ 2017年10月12日 05:30 ]

原点回帰で攻める!ティーショット前に階段に登り、コースを見つめる石川遼
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 男子ゴルフの石川遼(26=CASIO)が原点回帰を誓った。12日開幕の日本オープン(岐阜・岐阜関CC東C)に向け11日、練習ラウンドで最終調整。尾崎将司が前週のツアーで272ヤードの飛距離を記録し、エージシュートを達成したことに感銘。かつて、ギャラリーを沸かせた1Wショットで今季国内初戦の優勝を目指す。

 70歳のレジェンドが成し遂げた快挙に石川の興奮は収まらなかった。前週のツアーワールド・カップで尾崎将司が70で回り、自身2度目のエージシュートを達成。「僕が凄いと思うのはあの年で270ヤードを飛ばすこと。それは僕の一つの目標だし、非常に夢を感じる」。何度かアドバイスも受けたことのある師匠は1Wの平均飛距離272ヤードを記録。「僕が70歳で270ヤードを出せるかというと…どうだろう。ジャンボさんにはもっとレギュラーツアーに出てほしい」と賛辞を続けた。

 記録達成だけではなく、ジャンボの魅せるゴルフが石川の心を揺さぶったのだろう。米ツアーの出場資格を失った16〜17シーズン。ショットで試行錯誤したことは認めた上で、自分に問うたのは「何のためにゴルフをするのか」という根本的なこと。低迷しながらも応援してくれるファンやスポンサーの存在のありがたさも身に染みた。結果、「生きるか死ぬかという一打を見せたいし、見ている人を感動させるようなゴルフをしたい」と思うようになったという。

 再出発の意味合いもある今季国内初戦。日本最高峰の戦いらしく、タフなセッティングになった。それでも「10回以上はドライバーを持ちたい」と生命線の1Wで攻める覚悟を示した。この日も含め、練習ラウンドは計4回、18ホール回った後はアプローチ、ショット、パットに練習も費やした。「感謝の気持ちをこういう舞台で返したい」と恩返しの一勝も約束した。

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2017年10月12日のニュース