白井、跳馬も金!内村超えた 日本最速21歳でメダル10個

[ 2017年10月10日 05:30 ]

体操 世界選手権最終日 ( 2017年10月8日    カナダ・モントリオール )

男子種目別の跳馬で初優勝した白井健三
Photo By 共同

 男子史上最大の1・100点の大差で7日の床運動を制した白井が、跳馬はわずか0・001点差で世界一に輝いた。「全くうれしさがないわけじゃないけど、ビックリという気持ち。最後の締めとしては、いい演技が出たかな」。78年大会の清水順一以来39年ぶりの跳馬の金、74年大会の笠松茂以来43年ぶりの床&跳馬の2冠にも、落ち着いた表情を浮かべていた。

 予選1位の梁鶴善(ヤンハクソン)(韓国)が決勝を棄権し、チャンスが到来。1本目は「シライ2(伸身ユルチェンコ3回半ひねり)」を跳ぶ予定だったが、直前練習で不安があったため、個人総合と同じ3回ひねりの「シライ/キム・ヒフン」を選んだ。着地を止め、2本目の「ドリッグス」も大きなミスはなし。圧倒的な難度を誇る床運動とは対照的に、この日は出場選手の中で最も難度が低かったが、「着地姿勢の高さと気持ちの余裕」を勝因に挙げた。

 世界の個人総合に初めて出場した今大会。予選、銅メダルを獲得した個人総合決勝、優勝の種目別・床、跳馬と計14種目を戦った。「練習通りが出せたってところに関しては100点」とし、「種目別で金メダルを獲ったことで、オールラウンダーとしての武器が増えた。この結果が全てオールラウンダーの道につながる」とあくまでも個人総合での進化を見据えている。

 五輪を含めた世界大会のメダル数は「10」に到達した。内村航平がメダル数を2桁に乗せたのは、22歳で出場した11年東京大会。21歳の白井は、キングを超えて日本最速記録を樹立した。「まだ21歳なんで、何個も何個も獲り続けたい。まだ若いので」。個人総合の金メダルを筆頭に、メダルコレクションに加える勲章は、まだまだ残っている。

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2017年10月10日のニュース