奈紗 3週連続Vへ2差スタート 手応え薄く「今日は60点」

[ 2017年10月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スタンレー・レディース第1日 ( 2017年10月6日    静岡県裾野市 東名カントリークラブ=6589ヤード、パー72 )

2番、笑顔を見せながら第2打地点へと向かう畑岡奈紗
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 3週連続優勝に挑む18歳の畑岡奈紗(森ビル)が4バーディー、2ボギーの70で回り、首位と2打差の8位と好スタートを切った。4アンダーの首位には、2年ぶり通算6勝目を狙う服部真夕(29=LIXIL)、昨年覇者のアン・ソンジュ(30=韓国)ら4人。1打差の5位にはプロ2年目の森井菖(24=国際スポーツ振興協会)ら3人が並んだ。

 秋雨に濡れてホールアウトした畑岡は首をかしげた。「今日は60点。ショットでもなかなかチャンスに付かず、パットも決められなかった」。2打差8位。好発進にも手応えは薄かった。

 破竹の勢いの畑岡をひと目見ようと、スタートホールには二重、三重の人垣ができた。しかし、お目当ての“ロケットスタート”は鳴りを潜め前半は静かな滑り出し。それでも「我慢を続けたことがバーディーにつながった」と意地を見せ、イーブンパーで折り返すと10番パー3では187ヤードを6Iで1メートルにピタリと付けてバーディー。13番では5メートルをねじ込み観客を沸かせた。昨年、アマチュアとして出場した最後の試合とあり「成長した点は、我慢強くなったところ」と大きくうなずいた。

 自身の“70”には淡々とした様子だったが、レジェンドの“70”には目を丸くした。尾崎のエージシュート達成を取材陣から聞くと「えー!?凄い!」と大きな声を上げた。52歳年上の尾崎とは「お会いしたことはない」と言うが、「もちろん(存在は)知ってますよ!知らなかったらヤバイ!」と目を輝かせた。「70歳までゴルフすることは考えられないし、やっていたとしても“70”で回れない」と驚いた様子だった。

 前戦の日本女子オープンで連勝&連覇を成し遂げ次に懸かるのは3連勝。達成すれば07年の全美貞(ジョン・ミジョン)以来10年ぶり、史上2人目の大記録だ。この日は「疲れも少しある」と本音がチラリ。それでも、わずか2週間で数々の記録を打ち立てた18歳は「チャンスはまだある。残り2日、頑張りたい」と頂点に狙いを定めていた。

 ▼1位笠りつ子 ロングパットが入ってくれた。ゴルフの調子はいい感じだし、勝ちたい思いがある。(6バーディー、2ボギーの68。1年ぶり通算6勝目を見据える)

 ▼5位吉田弓美子 1Wが当たってくれた。アップダウンがあってフェアウエーも狭いけど、しっかりキープできた。(1イーグル、3バーディー、2ボギーの69)

 ▼8位吉本ひかる 先週は調子は悪くないのに攻めきれなかったので今週はチャンスが来たら狙おうと思っていた。(7月プロテスト7位合格のルーキー。5バーディー、3ボギーの70)

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2017年10月7日のニュース