稀勢の里 全日本力士選士権2連覇「非常に光栄 これをきっかけにしたい」

[ 2017年10月2日 18:37 ]

 大相撲の全日本力士選士権が2日、東京・両国国技館で行われ、横綱・稀勢の里(田子ノ浦部屋)が決勝で平幕・豪風(尾車部屋)を寄り切り、大関だった昨年に続き2連覇を果たした。76回を数える伝統の大会の2連覇以上は双葉山、北の湖、日馬富士らに続いて史上8人目となった。

 「非常に良かった。(横綱として)トーナメントに勝てたのは非常に光栄。これをきっかけにしたい」。左上腕などの負傷で3場所連続休場の横綱は、途中休場した夏場所以来となる国技館の本土俵で結果を出したことをプラス捉えた。

 日馬富士、鶴竜の両横綱が1回戦で、大関・豪栄道が2回戦で姿を消す中、看板力士としての役割を全うした。準決勝までの4番は、いずれも得意の左四つに組み止めてからの万全の寄りで快勝。決勝は右上手を取れなかったものの、右から抱えて左腕を固めながら前に出て寄り切った。「(休場中に)全体をしっかり鍛えた。下半身もそう。だいぶ全身を使えた」と手応えの内容だった。

 この日から紫の新しい締め込みに替えた。これまでの茄子紺の締め込みは初場所の初優勝、場所後の横綱昇進とさまざまな思い出が詰まっている。3場所連続休場という苦難を経験して、心機一転。「しっかり(締め込みを)慣らしていく。半年、1年、熟成させる」と新締め込みとともに新たな歴史をつくっていく覚悟だ。

 4日の「大相撲beyond 2020場所」(両国国技館)を経て、5日から秋巡業がスタートする。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)に向けて「しっかりやれば、またいい相撲が取れると信じてやっている。巡業が大事になると思う。いい状態で九州に乗り込みたい」と意気込んでいた。

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