【服部道子の目】技術もメンタルも 米ツアー経験が奈紗の総合力上げた

[ 2017年10月2日 08:10 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン最終日  ( 2017年10月1日    千葉県我孫子市 我孫子ゴルフ倶楽部=6706ヤード、パー72 )

17番、ティーショットを放つ畑岡奈紗
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 畑岡さんが見せた異次元のゴルフには米ツアーの経験が生かされていると感じました。

 我孫子のグリーンはポテトチップス状で、攻略にはどこに落とせばピンに寄るかをイメージする力が必要です。畑岡さんはもともと高い球で1ヤード、2ヤードを打ち分ける技術があります。それに加えて米ツアーで培ったイマジネーションでバーディーを量産しました。

 ラフからのショットにも成長の跡が見えました。畑岡さんはパワーヒッターなのでラフから打つとフライヤーになりやすいのですが、スイングスピードをコントロールして距離を調整していました。

 また米国でいろんな種類の芝でプレーしたことでアプローチの技術も上がっています。17番のように上げたり、転がしたり、引き出しも増えています。

 今大会は悪天候でスケジュールが変更された影響で疲れからスイングが乱れたり、パットの集中力を欠いたりする選手もいました。しかしトレーニングを行っている畑岡さんは下半身、体幹が安定していてスイングが崩れませんでした。米ツアーは思うような結果を残せていませんが、本人が考える以上に総合力は上がっていることをこの2週間で証明しました。(プロゴルファー)

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2017年10月2日のニュース