奈紗 通算13アンダーで単独首位 2週連続V&大会連覇王手

[ 2017年10月1日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン第3日 ( 2017年9月30日    千葉県我孫子市 我孫子ゴルフ倶楽部=6706ヤード、パー72 )

15番、バーディーパットを放つ畑岡奈紗
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 サスペンデッドで持ち越された第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、畑岡奈紗(18=森ビル)が通算13アンダーで単独首位に立った。1打差の2位から出て、68とスコアを伸ばし、2週連続Vと樋口久子以来史上2人目となる大会連覇に王手をかけた。2打差の2位に金楷林(28=韓国)と申ジエ(29=韓国)が続いている。

 日が傾いてライトに照らされた練習グリーンで、畑岡はパットの練習を繰り返した。ホールアウト後にティーチングプロでもある小俣裕次朗キャディー(40)が「疲れているだろうから帰った方がいいよ」と声を掛けたが「パットだけやります」とコースに残った。「2打差はあってないようなもの。一日一日しっかりと目標を設定してやらないと」。練習後は栖原弘和フィジカルコーチ(32)と共に1時間半のトレーニングメニューもこなした。

 練習に妥協しない姿勢が好プレーを呼んだ。1番で6メートルを決めたのを皮切りに3連続バーディーで一気に首位を奪う。16番パー3で第1打をグリーン左のラフに外すが、そこから60センチに寄せてパーセーブ。「ミスしてもそれをまとめられるようになったところが、去年から成長した部分だと思います」。54ホールでの通算13アンダーは大会史上最少スコアとなった。

 収穫の多い一日だった。この日は全英女子オープン覇者・申ジエと同組でプレー。「ジエさんはミスしても笑顔でポジティブ。そういうところは見習いたいと思いました」。一方の申ジエも「初めて回ったけど、いいスイングで自信を持ってプレーしていた。笑顔も凄く良くて、幸せな気持ちになりました」と感心していた。

 最終日は“偉業”に挑む。優勝なら76、77年の樋口久子以来40年ぶりの大会連覇。同時に2週連続Vも達成となり、88年のツアー制度施行後では日本人初の快挙となる。「キャディーさんからは20アンダーを目指そうと言われています。特に優勝争いの時は相手のスコアに頭が行きやすいけど、自分の目標を達成するためにやりたい」。18歳に気負いはない。

 ▼2位・金楷林 まだ優勝の可能性はある。最善を尽くしたい。(首位と2打差で今季2勝目を狙う)

 ▼7位・有村智恵 ショットの調子は上がっている。あとはパッティングだけ。優勝目指して淡々とやっていきたい。(3バーディー、1ボギーの70)

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2017年10月1日のニュース