瑠依　暫定３位発進　今年もＪＫ来た！堂々「緊張なかった」

女子ゴルフツアー　日本女子オープン第１日 （ 2017年9月28日    千葉県我孫子市　我孫子ゴルフ倶楽部＝６７０６ヤード、パー７２ ）

日本女子オープン第１日　５アンダーの好発進に笑顔の平岡
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　メジャー第３戦が開幕し、１７歳の平岡瑠依（大阪学芸高３年）が５バーディー、ボギーなしの６７で回り、暫定３位発進。昨年の畑岡奈紗（当時１７）に続く２年連続の「女子高生メジャー制覇」に向けて好スタートを切った。第１ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のためスタートが大幅に遅れ、日没サスペンデッドで６０人が競技を終えられなかった。ホールアウトした中では、７バーディー、ボギーなしの６５で回った金楷林（２８＝韓国）が暫定首位に立ち、１打差の同２位に柏原明日架（２１＝富士通）がつけた。

　高校３年生の１７歳、平岡が一気にスコアボードを駆け上がった。ボギーなしの５バーディーという堂々の内容で３位発進。「特に緊張はしなかった。大きな大会なので出場できて凄くうれしかった」と笑顔がはじけた。

　得意のパッティングでスコアを伸ばした。２つ伸ばして折り返した後半の１２、１３番で６メートル、５メートルを立て続けに沈め連続バーディー。最近はショットの調子を落としていたというが、前日の練習ラウンドでクラブ担当者から構えの向きを指摘され「左に向く癖を修正したら、今までの悩みがウソのように直ってびっくりした」と復調したショットもスコアを支えた。

　１学年先輩の畑岡との“縁”で出場のチャンスをつかんだ。出場が決まったのは先週の日曜日。前回覇者としてすでに日本女子オープンの出場資格を持っていた畑岡がミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで優勝。本来なら同大会の優勝者に与えられるはずだった出場枠が最終予選通過者枠に振り分けられ、同枠が１枠繰り上がったことで出場のチャンスが巡ってきた。昨年の世界ジュニア選手権では畑岡に次ぐ２位。昨年、当時１７歳の畑岡が本大会で優勝したシーンも自宅のテレビで観戦していたという。「凄いなと思ったけど私も頑張れば上位にいけるかもと思った」。その思い通りの好発進に「ノーボギーだったので良かった」と胸を張った。

　将来の目標は「世界で活躍できる強いゴルファー」で、来年プロテストを受験する予定。「瑠依」という名前はシングルプレーヤーの父・渉さん（３８）が、サッカー元日本代表のラモス瑠偉氏の志に感銘を受け命名したという。「最低でも予選通過。できれば上位で終わりたいな」。第２日も平常心を保つことができれば、昨年の畑岡に続く快挙も見えてくる。

　【平岡　瑠依（ひらおか・るい）】

　☆生まれとサイズ　２０００年（平１２）１月２８日、大阪府和泉市生まれの１７歳。１メートル５７、６４キロ。父・渉さん、母・絵理さん（３６）、妹・凜乙（りお）さん（７）の４人家族。

　☆ゴルフ歴　父の勧めで４歳からクラブを握る。中学１年で関西中学新人戦優勝。高校２年で全国高校選手権５位。同年世界ジュニアで２位。

　☆ベストスコア　６４（奈良県・よしのＣＣ）。

　☆目標とする人　昨年の京都レディースを同組で回った鬼沢信子と、小学生の時にマスターズＧＣレディースの観戦に行きサインをもらった不動裕理。

　☆得意クラブ　ウエッジとパター。

　▽日本女子オープン出場資格

・過去１０年の優勝者

・１６年日本女子オープン上位１５位

・１６年日本女子ツアー賞金ランク上位３０位

・直近５年の日本女子プロ選手権優勝者

・前年度大会から本年度大会前週までの日本女子ツアー優勝者

・最終予選通過者（平岡が該当）

・ＪＧＡ特別承認者

・１７年８月２１日時点の日本女子ツアー賞金ランク上位３０位

・１７年日本女子アマ優勝者

・１６年日本女子オープンローアマ

・１７年７月１７日時点のロレックスランク上位２０位