小平 3位好発進、パット好調 妻の師・清元さんに手向けVを

[ 2017年9月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー トップ杯東海クラシック第1日 ( 2017年9月28日    愛知県みよし市 三好カントリー倶楽部西コース=7325ヤード、パー72 )

東海クラシック第1日、10番でティーショットを放つ小平
Photo By スポニチ

 小平智(28=Admiral)が6バーディー、1ボギーの67で首位と1打差3位の好スタートを切った。妻・古閑美保の師匠でもある日本女子プロゴルフ協会の清元登子(たかこ)元会長(享年78)が16日に死去。小平自身も結婚のあいさつに出向くなど面識があり、手向けの勝利を狙う。塩見好輝(27=国際スポーツ振興協会)ら2人が66を出し、首位で並んだ。

 泣きどころが解消されれば、怖い物はない。小平はスタートの10番で2メートルのバーディーパットを入れると、14番は上から5メートル、17番は7メートルを沈めてスコアを伸ばした。後半も3番で6メートルのバーディーパットを決めるなど、2つ伸ばし、「パットが入ってくれたので気分がいいですね」と納得の表情だった。

 ショットメーカーの小平がシーズン中、何度か悩むのがパットだ。前週のアジアパシフィックオープン・ダイヤモンド・カップ最終日も試行錯誤を繰り返した。その結果、バックスイングを少し小さくすると、緩まずしっかり打てることに気づいた。その感覚を忘れずにこの日も続けたところ、67の好スコアに表れた。

 秘めた思いもあった。妻・古閑美保の師匠でもある清元さんが16日に亡くなった。定期的に見舞いに訪れていた古閑につれられ、小平も今年に入ってから横浜市内の施設を訪問。緊張しながら、「結婚します」とあいさつしたという。

 「美保からすっごい厳しい人だと聞いていたけれど、会ったらそんなことは全然なかったし、凄く喜んでくれた」

 普段はゴルフをテレビで見ることがなかった清元さんだったが、小平のプレーだけはよく観戦していたことも妻から聞いた。訃報に接し、「美保も凄いショックを受けている」と愛妻を気遣った。首位と1打差の好位置。妻の師匠のために今季初優勝を手向ける。

続きを表示

この記事のフォト

2017年9月29日のニュース