奥原、さすが女王 プサルラに圧勝「持ってるなと思った」

[ 2017年9月22日 05:30 ]

バドミントン ダイハツ・ヨネックス・ジャパン・オープン第3日   奥原2―0プサルラ ( 2017年9月21日    東京体育館 )

女子シングルス2回戦で勝利し、ガッツポーズする奥原希望
Photo By 共同

 各種目の2回戦が行われ、世界選手権(8月)の女子シングルスで金メダルを獲得した奥原希望(22=日本ユニシス)は、同選手権決勝で破ったシンドゥ・プサルラ(22=インド)にストレート勝ちし、準々決勝に進んだ。ライバル撃破で2大会ぶりの優勝に弾みをつけた。山口茜(20=再春館製薬所)、高橋沙也加(25=日本ユニシス)、大堀彩(20=トナミ運輸)も8強入りした。

 宿敵をあっさりと片づけた。世界選手権の決勝で倒したプサルラと2回戦で激突。「皆さんが楽しみにしている対戦になる」と闘志を燃やしていた奥原がストレートで決着をつけた。

 両者は過去8度対戦し、4勝4敗の五分だった。今月17日には韓国オープンの決勝で敗れたばかりだ。その時は会場の空気の流れがプレーに影響したという。「風があってシャトルも速かった。相手の攻撃にびびったところもあった」。今大会の会場である東京体育館は空調などの影響をあまり感じず、世界選手権で優勝した英グラスゴーの会場と似ているという。

 “地の利”を生かし、長身のプサルラを前後に揺さぶり、ミスを誘った。「ここはしっかり後ろまで返せる。相手に打たせて、走らせて、崩して攻めるというパターンが終始できた」。韓国オープンではネットに嫌われるシーンがあったが「今日はラッキーが多かった。持ってるなと感じた」。第2ゲームは最後に5連続得点して21―8と圧倒し、プサルラから初めてのストレート勝ちだ。世界選手権ではフルセット、1時間50分かけて倒した相手を48分で退けた。

 序盤のヤマ場を乗り切り、2年ぶりの優勝へ前進した。世界ランキング4位の山口やリオ五輪金メダルのマリン(スペイン)ら強敵は多いが、ライバルを倒し勢いを得た。「昨日(1回戦)よりたくさんのファンが見に来てくれた。私のパワーになって一緒に戦えて凄く楽しかった」。運や風以上に頼もしい味方の存在を背中に感じながら、群雄割拠の女子シングルスで世界女王が躍動する。 (河西 崇)

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2017年9月22日のニュース