茜、冷ヤリ初戦突破「焦りあって楽しむどころではなかった」

[ 2017年9月21日 05:30 ]

バドミントン ダイハツ・ヨネックス・ジャパン・オープン第2日   山口2―1李 ( 2017年9月20日    東京体育館 )

<ジャパンオープン>1回戦を突破した山口
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 1回戦が行われ、女子シングルスで世界ランク2位の山口茜(20=再春館製薬所)が苦しみながらも1回戦を突破した。1ゲームを先取されたが、その後は盛り返して2―1で逆転勝ち。世界選手権金メダルの奥原希望(22=日本ユニシス)は2―0で順当に勝ち上がった。女子ダブルスの高橋礼華(27)松友美佐紀(25=ともに日本ユニシス)組は香港ペアに2―0で圧勝。園田啓悟(27)嘉村健士(27=ともにトナミ運輸)は不戦勝だった。

 山口がヒヤヒヤのスタートを切った。山口の前に組まれていた園田、嘉村組が不戦勝となったことで試合時間が予定より約1時間早まった。「気持ちの焦りもあってそれがプレーに出た。楽しむどころではなかった」。マッチポイントを取ると、最後はほっとした表情を見せた。

 アップ時間も通常より短かった。「いつもやることの流れを飛ばしてしまった」。1ゲーム目は17―21で落としたが、その時間が山口にとってのアップとなり、しっかりと感覚を取り戻した。

 会場からは山口に対し「茜ちゃんドンマイ!」と声援も飛んだ。「1回戦からこんなに観客が入る大会はない。大事なところで声を掛けてもらい、頑張ることができた」と男子選手顔負けのスマッシュで会場の応援に応えていた。「日本でやれる国際大会はこれだけ。お客さんに生でいいプレーを見て楽しんでもらいたい」。4年ぶりの優勝に向けてエンジンは十分暖まった。

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