豪栄道10連勝!史上初カド番から2度目優勝へ 13日目にもV

[ 2017年9月21日 05:30 ]

大相撲秋場所11日目   ○豪栄道―御嶽海● ( 2017年9月20日    両国国技館 )

<秋場所11日目>御嶽海(左)を攻める豪栄道
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 大関・豪栄道が関脇・御嶽海を危なげなく寄り切って10勝1敗とし、6場所ぶり2度目の優勝へ単独トップを守った。2敗だった平幕・千代大龍が敗れたため、早ければ22日の13日目に優勝が決まる。平幕の千代大龍、貴ノ岩、新入幕の朝乃山の3人が3敗で追っている。

 いよいよ独り旅。豪栄道がラストスパートに入った。終盤で2差をつけ、賜杯に大きく前進。相撲巧者の御嶽海に、何もさせなかった。「いい間合いで立てた」と、立ち合いの感触も十分。すぐに左の前まわしをつかむ。上背で3センチ下回る相手よりも低い位置に頭を付け、右の前まわしも取って万全の体勢。左右から懐に差し込んでもがく御嶽海の腕を、外側から締め付けて完全に動きを封じて、寄り切った。

 内容も上向いてきた。前半戦は、いなしや突き落としなど対応力でしのぐ場面もあった。しかし、後半戦は作戦通りの相撲がとれている。この日の朝稽古。御嶽海を「中途半端に投げると、体を寄せるのがうまいからね」と警戒し、投げを打たないことをポイントに挙げていた。思惑通り前に圧力をかけ続けた4秒2の勝負に、充実感を漂わせた。

 条件は整っている。初優勝の昨年秋場所もカド番だった。幕内で10連勝も、そのとき以来。11日目で2差をつけたことや、白鵬が不在なことも同じだ。大好きな肉を毎日食べつつ、昨年春から続けている場所中の禁酒も継続しており、体調面もバッチリだ。

 最短で13日目にも優勝が決まる状況。八角理事長(元横綱・北勝海)は「早く決めたいだろうね」と気持ちを代弁した。千秋楽で対戦する日馬富士とは過去11勝31敗と分が悪いだけに、早期決着は大関も望むところだ。

 地元も盛り上がってきた。故郷の大阪府寝屋川市は昨年秋場所でも実施した市役所でのパブリック・ビューイングを早ければ13日目にも実施。V1当時にはなかった応援うちわも用意した。史上初のカド番でのV2は、すぐそこにある。

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2017年9月21日のニュース