豊ノ島 寺尾に勝ち白星先行!再び関取に戻る日まで…あせらずじっくり

[ 2017年9月15日 15:30 ]

大相撲秋場所6日目 ( 2017年9月15日    両国国技館 )

 西幕下17枚目で三役経験者の豊ノ島が寺尾に勝ち、2勝1敗と白星を先行させた。素早く左を差しながらも、なかなまわしに手が届かず我慢比べ。あわてずに下手をとってからは圧力をかけて右上手もとり、タイミング良く上手出し投げを決めた。

 「相手は半身でかわすことしかできない状態なので、何度か攻めているうちにチャンスがあると思った。下手をとるのに時間がかかった。下手をとれば腰の動きを止めることができる。(関取の)締め込みと(幕下の)黒まわしで、違うところもあるし。と、いろいろ語りましたけど、一言で言うと疲れました」

 34歳のベテランは長い相撲に汗びっしょりになりながらも、充実感を漂わせた。

 幕内だった昨年名古屋場所の直前に左アキレス腱を断裂し、2場所連続で全休。番付を幕下まで落として復帰したが思うような相撲を取れず苦しんできた。それでも気持ちは切れていない。

 「負け越さないように、と思うようになった。4勝3敗を続けていけば、いつかあがる。関取になったら、8勝していけば関脇まではいけるんだから」

 再び関取になるまで、この日の相撲のようにあせらずじっくりと白星を一つ一つ、積み重ねていくつもりだ。

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2017年9月15日のニュース