藍、最後まで真剣勝負!クリーマー&ツェンとご指名ペアリング

[ 2017年9月13日 05:30 ]

<エビアン選手権練習日>レマン湖を背に(左から)M・ジュタヌガーン、フォン・スーミンと記念撮影する宮里藍
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 米女子ゴルフのメジャー最終戦エビアン選手権は14日にフランス・エビアンのエビアン・リゾートGCで開幕する。12日に予選ラウンドの組み合わせが発表され、この試合を最後に現役を引退する宮里藍(32=サントリー)はヤニ・ツェン(28=台湾)、ポーラ・クリーマー(31=米国)と同組になった。公式会見した宮里は2人とのプレーを希望したことを明かした。

 公式会見に臨んだ宮里藍は晴れ晴れとした表情で「このタイミングで最後の試合をここでやらせてもらえることはうれしい。(前身のエビアン・マスターズで)複数回優勝している試合が米ツアーではこの大会だけで思い入れもある。これ以上ない舞台だと思う」と語った。

 大会カラーのピンク、そしてフランス国旗のトリコロールのネイルを施すほど、愛着ある試合。その予選ラウンドはヤニ・ツェン、クリーマーと同組になったが「リクエストを入れられると話をいただいたので(自分で)選んだ」と希望したペアリングであることを明らかにした。

 2人を指名した理由については「一緒に回って楽しい選手は他にもいるけど、リラックスしすぎると試合に集中できない。最後までいい緊張感で戦える方がいいと思った。ヤニ、ポーラともお互いいい刺激を与え合っている仲」と説明した。

 クリーマーは、宮里同様に当時最年少の18歳で米ツアー初優勝を飾るなど早くから才能を開花させ抜群の人気を誇った米国のアイドル的存在。宮里は05年に米ツアー予選会を受けた時「試合として勝ちに行った方がいい」とアドバイスをもらったことを思い出として挙げ「彼女も高校生の時に出てきた選手で境遇も似ているし、ツアーの顔として背負っているものがある。共感できる部分がいっぱいある」とうなずいた。

 ヤニ・ツェンはメジャー5勝を含む米ツアー15勝を挙げ11年には世界ランキング1位になった。ともにアジアから世界に飛躍しトップを争った宮里は「彼女がまだ16歳くらいの時サントリー(レディース)で練習ラウンドを回った。その時に凄い選手が出てきたと感じたことを覚えている」と感慨深げに振り返った。「もう失うものはないから、最後まで優勝を目指したい」と話す宮里にとって最高の舞台が整った。

 【宮里のエビアン優勝】

 ☆09年大会 首位と1打差の4位で最終日を迎えると、5バーディー、2ボギーの69で回り、通算14アンダーで並んだソフィー・グスタフソン(スウェーデン)とのプレーオフに突入。1ホール目で1・2メートルのバーディーパットを決め米ツアー参戦4年目で涙の初優勝を飾った。

 ☆11年大会 最終日は2位と2打差の単独首位からスタート。12番でボギーを叩いたが、直後の13番でバーディーを奪い返すなど4バーディー、2ボギーの70で逃げ切り、通算15アンダーで米ツアー通算7勝目を挙げた。東北高出身の宮里は優勝スピーチで同年3月の東日本大震災に言及し「日本が大変な時に勝ててうれしい」と涙をこぼした。

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2017年9月13日のニュース