上地、全米女王&3冠!スピードUPの新調車いすに手応え

[ 2017年9月12日 05:30 ]

テニス全米オープン最終日 車いすの部・女子シングルス決勝   上地2―0デフロート ( 2017年9月10日    米ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープンの車いすテニス女子シングルスで優勝し、トロフィーを手に笑顔の上地結衣
Photo By 共同

 車いすの部女子シングルス決勝で世界ランキング1位の上地結衣(エイベックス)がディーデ・デフロート(オランダ)を7―5、6―2で下し、今季の4大大会で全豪、全仏と合わせた年間3冠を達成した。男子シングルス決勝は、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が4年ぶり3度目の優勝。4大大会優勝は、ロジャー・フェデラー(スイス)の19勝に次ぐ、歴代2位の16勝目となった。

 上地は相手サーブのリターンゲームで冷静にラリーを組み立てて7度もブレークし、4大大会で年間3冠の快挙。3年ぶりに全米女王に輝き「やっていることは間違いないことを確認できた」と20年の東京パラリンピック金メダルに向けた取り組みに自信を深めた。

 7月のウィンブルドンからタイヤのサイズを大きくし、座面を3センチ高くした新しい車いすを使用する。初動に力が必要な分、赤土や芝よりも摩擦が大きい全米のハードコートで操作の難しさもあったが「前に進むスピードは格段に速くなった」と手応えを得た。

 現在、もう1台の車いすを製造中。「来年で車いすを固めたい。プレースタイルや技術は常に新しいものに挑戦していきたい」。3年後に向けて進化を求め続ける。

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2017年9月12日のニュース