柏原 暫定首位、パター交換が奏功 韓国“武者修行”プラスに

[ 2017年9月8日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日 ( 2017年9月7日    岩手県八幡平市 安比高原ゴルフクラブ=6640ヤード、パー71 )

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日 10番、ティ―ショットを打つ柏原
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 日没のため4人がホールアウトできず、サスペンデッドとなった。プロ4年目、21歳の柏原明日架(富士通)が6バーディー、2ボギーの67で回り暫定首位に立った。3年ぶりの復活優勝を目指す一ノ瀬優希(28=ミロク情報サービス)も4アンダーで暫定首位。1打差の3位には賞金ランキング1位でメジャー3連勝に挑むキム・ハヌル(28=韓国)がつけた。

 大舞台のスコアボードを一気に駆け上がった。未勝利の柏原が6バーディーを奪い、67をマーク。暫定ながらメジャーの初日を首位で終えた。

 「スコアの想定はせず、集中力を保つことをテーマにして試合に臨んだ。今日はクリアできたと思うので凄く良かった」

 前半のインは1バーディー、1ボギーのパープレーながら、後半のアウトで怒濤(どとう)のバーディーラッシュを見せた。2番に続き、5番パー5からいずれも5メートル前後のパットを沈めて4連続バーディー。アマ時代に使用していた中尺パターに近いモデルを今週から投入。メジャーの試合での変更にも「抵抗はない。それより一戦でも早くトライしたい気持ちの方が強かった」という。決断は正解。「タイミングも、替えたパターも良かった」とうなずいた。

 異国の地での“武者修行”が実を結んだ。先週は推薦を受け韓国のメジャー大会「ハンファ金融クラシック」に初参戦。衝撃的だったのは「同世代がバリバリ優勝争いをしていた」こと。「私には“新人だから”とか“若手だから”という甘えがあった」と猛省した。成績は69位と振るわなかったが、韓国の大会を経験したことでコース状態、練習環境など「(日本ツアーが)恵まれていることを再認識した。それがプラスになったし、得たものが大きかった」と目を輝かせた。

 「気合を入れ直された。若いからとか言ってる場合じゃない」。一皮むけた21歳が、メジャーの重圧にひるむことなく初優勝をつかみにいく。

 ◆柏原 明日架(かしわばら・あすか)1996年(平8)1月30日、宮崎県宮崎市生まれの21歳。父の勧めで7歳からゴルフを始め、中学3年で全国中学校ゴルフ選手権春季大会優勝、日本女子アマ選手権2位など注目を集めた。14年にプロ入り。翌15年には3度のトップ10入りで賞金ランク50位となり初シードを獲得。1メートル71、63キロ。

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2017年9月8日のニュース