稀勢、鶴竜休場 初日から2横綱は18年ぶり 白鵬も流動的

[ 2017年9月8日 05:30 ]

(左から)白鵬、鶴竜、稀勢の里
Photo By スポニチ

 稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)、鶴竜(32=井筒部屋)の両横綱が大相撲秋場所(10日初日、両国国技館)を休場することが7日、決まった。2横綱が初日から休場するのは1999年九州場所の3代目若乃花、曙以来18年ぶりで、昭和以降は12度目。白鵬(32=宮城野部屋)の出場も流動的で、初日から3横綱が休場となれば昭和以降初の異常事態となる。

 2横綱が相次いで休場となった。左上腕や左足首に不安を抱える稀勢の里は朝稽古を休み、代わりに師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)が対応。前夜に話し合った際、横綱が「今場所は休場させてください」と申し出たことを明かした。

 3場所連続4度目の休場で初日から休むのは初めて。8月10日から夏巡業に合流したものの、関取との稽古は終盤の2日間で幕内・大栄翔と胸を合わせただけ。番付発表以降も二所ノ関一門連合稽古で2日間、十両を相手にしただけだった。調整不足は明らかで、この日は病院で検査を受けたという。田子ノ浦親方は「(横綱らしい)相撲が取れる状況じゃない」と説明した。

 鶴竜は3場所連続8度目の休場で今年に入って4度目。名古屋場所で右足首を痛め右足甲の剥離骨折も判明した。この日の稽古後「踏み込みが100%でできない。休場するのは悔しい」と唇をかんだ。師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)は改めて九州場所で進退を懸けることを明言した。

 17年ぶりの4横綱となった春場所から4場所連続でいずれかが休場している。前売りチケットは即日完売するなど相撲人気が続いているが、豪華番付とは正反対に、初日から寂しい土俵となる。

続きを表示

2017年9月8日のニュース