不死「亀」山、あん馬で代表入り!13年の世界王者が復活

[ 2017年9月3日 05:30 ]

体操 世界選手権・男子種目別代表試技会 ( 2017年9月2日 )

あん馬の演技をする亀山
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 元世界王者復活だ。体操の世界選手権(10月2日開幕、カナダ)の男子種目別代表を懸けた試技会が2日、都内で行われ、13年世界選手権あん馬金メダルの亀山耕平(28=徳洲会)が、好演技を披露し代表入りを決めた。跳馬の安里圭亮(24=相好ク)、床運動の谷川航(21=順大)、鉄棒の宮地秀享(22=茗渓ク)は初の世界切符を獲得した。

 14年南寧大会以来、3年ぶりの世界選手権出場を決めた亀山は、安堵(あんど)の表情を浮かべていた。「不死鳥ならぬ不死亀ですね」。13年のあん馬世界王者が、復活の代表入り。4月から約5カ月続いた種目別の世界切符争いを終え、「精神的にもかなりきつい期間だった。代表のジャージーに袖を通せるのは感慨深い」と話した。

 この試技会に向けてG難度のブスナリを組み込んで難度を示すDスコアを上げ、大きなミスなく完遂した。「細かいところはもっと修正できる」としながらも、「これで行けなかったらしようがない」と思える演技で、15・150点をマーク。この得点より低ければ、平行棒の田中との代表争いに敗れていた。

 昨年のリオ五輪代表を逃して引退も考えたが、徳洲会・米田監督の「カメ、やめてまうんか。もったいないやろ」という言葉に奮起し、現役続行を決断した。「僕のあん馬を見たいって人がいる。そういう人に演技で貢献する、それが仕事」。どん底からはい上がった28歳が、再び黄金の輝きを追いかける。

 ▼男子の世界選手権代表選考 5月のNHK杯で個人総合の内村と白井は代表に決定。残る枠最大4枠を4月の全日本予選、NHK杯、全日本種目別の予選、決勝で最高点をマークした選手と、全日本種目別の優勝者で争った。この日の試技会を含めた点数を考慮し、日本協会が独自に設定する各種目の世界ランク上位選手から選考した。

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2017年9月3日のニュース