テキサンズ　カウボーイズ戦中止、洪水被害に苦しむ地元ヒューストンに戻る

　３０日にテキサス州ダラスで開催されることになっていたＮＦＬのプレシーズンゲーム、テキサンズ対カウボーイズ戦が中止となった。このカードはもともとテキサンズの地元ヒューストンで行われる予定だったが、ハリケーン「ハービー」がもたらした豪雨で市内が混乱しているためにダラスでの開催に変更。しかしリーグ側は多くの選手やスタッフの家族がヒューストンにいることを考慮して、最終戦を中止にする決定を下した。

　テキサンズのリック・スミスＧＭは「ヒューストンは混乱の中にある。我々も復興プロセスの中に入って貢献したい」と中止の決定を歓迎。主力選手で救援基金を立ち上げたディフェンス・エンド（ＤＥ）のＪ・Ｊ・ワット（２８歳）も「正しい決断だと思う。今のチームメートの関心事は家族や友人たちの動向。家に戻って何かをすることがとても大事だ」と語った。

　なおワットが立ち上げた救援基金の当初の目標額は２０万ドル（約２億２０００万円）だったが、すでに６００万ドル（約６億６０００万円）以上が集まっている。