高藤、3大会ぶりの金も「勝って当たり前」 男子60キロ級

[ 2017年8月29日 05:30 ]

柔道世界選手権第1日 男子60キロ級決勝   ○高籐 大内刈り サファロフ● ( 2017年8月28日    ハンガリー・ブダペスト )

柔道の世界選手権男子60キロ級で優勝し笑顔の高藤直寿
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 「あの当たり(対戦相手)では、勝って当たり前」。世界王者に返り咲いた高藤は、貫禄のコメントを発した。リオ五輪の準々決勝で敗れたパピナシビリ(ジョージア)、銀メダリストのスメトフ(カザフスタン)らが次々に敗退。2連敗中の永山も3回戦で姿を消していた。金メダル以外は許されない状況で、決勝ではサファロフ(アゼルバイジャン)に大内刈りで一本。満面の笑みを咲かせた。

 直接対決は実現しなかったが、高藤をさらなる高みに導いてくれたのは後輩の永山の存在だ。2連敗を機に本格的な筋力トレーニングに着手。腕や肩は一回り大きくなり、組み手争いの強化につながった。まだ24歳。27歳で迎える20年東京五輪まで先頭を走り続ける。

 ◆高藤 直寿(たかとう・なおひさ) 1993年(平5)5月30日生まれ、栃木県下野市出身の24歳。東海大相模中―東海大相模高―東海大―パーク24。11年世界ジュニア選手権制覇。13年の世界選手権(リオデジャネイロ)で初出場初優勝。昨年のリオ五輪は銅メダルだった。14年6月に元強化選手の志津香夫人と結婚し、現在2児の父。得意は小内刈り、変形の大腰。左組み。1メートル60。

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