チーム最年少17歳勝股 米国相手に5失点…東京五輪への糧に

[ 2017年8月27日 05:30 ]

スポニチ後援ソフトボールジャパンカップ2017 1次リーグ   日本2―6米国、日本3―0オーストラリア ( 2017年8月26日    群馬県高崎市 城南野球場 )

<ソフトボールジャパンカップ>3被弾を浴びるも力投した先発・勝股
Photo By スポニチ

 1次リーグで米国と対戦した日本は、チーム最年少17歳の勝股美咲(多治見西高3年)が先発。5回までに3発を浴び5失点とほろ苦い登板となり、チームも2―6で敗れた。ダブルヘッダーで行われたオーストラリア戦は今大会初登板の上野由岐子(35=ビックカメラ高崎)が2イニングをきっちり抑えるなど3―0で勝利し、2勝1敗で27日の決勝に進出。2年連続3度目の優勝へ、決勝では再び米国と激突する。

 高校生活最後の夏休みの終わりには悔しさと、少しの手応えが待っていた。17歳の勝股は米国戦で先発。3回に2発、5回にもチデスターの3戦連続本塁打を浴びた。計5失点に「下系のボール(落ちる変化球)がない分、ストレートを低めに投げなければいけなかったのに高めにいってしまった」と口元をギュッと引き締めた。

 代表入り後初先発だった6月の東アジア杯の中国戦では、5回参考ながら完全試合を達成。続く日米対抗でも米国相手に3イニングを投げ1失点と健闘した。しかし、球種の少ない17歳が何度も抑えられるほど世界は甘くない。ライズボールとチェンジアップは見極められ、甘くなった直球を叩かれた。

 それでも、5失点まで続投させたのは期待の表れだ。「20年東京までに育てなければいけない選手。これでまた一段階成長してくれると信じているから」と宇津木麗華監督。「初回、2回は走者を置いても無失点で粘れた」と目を赤くした17歳の84球は、20年へのステップになるはずだ。

続きを表示

2017年8月27日のニュース