米山 シニア初制覇、初の5人PO制す 久々美酒「実感ない」

[ 2017年8月21日 05:30 ]

男子シニアゴルフツアー ファンケル・クラシック最終日 ( 2017年8月20日    静岡県裾野市 裾野CC=7009ヤード、パー72 )

ファンケル・クラシック最終日 シニアツアー初優勝を飾った米山(右)は池森賢二大会会長と笑顔で記念撮影(PGA提供)
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 米山剛(52=ヨネックス)がシニアツアー史上初の5人によるプレーオフを制し、シニアツアー初優勝を果たした。5位から出てベストスコアの67をマーク。通算7アンダーで並んだ清水洋一(54=フリー)らとのプレーオフ3ホール目にイーグルを奪って決着した。この日は8028人の観衆が詰めかけ、3日間で2万2666人を動員した。

 スーパーショットでシニア史上に残る激闘にケリをつけた。真板が1ホール目で脱落し、4人で迎えた3ホール目の第2打だ。米山がフェアウエー左から残り234ヤードをユーティリティーで位置が変わったばかりのピンそば30センチへピタリ。万雷の拍手でグリーンに迎えられると、最後は冷静にイーグルパットを沈めてみせた。

 優勝は実にレギュラーツアー時代の99年にカシオワールドオープンなどで3勝を挙げて以来。「実感が湧かない。(ショットは)自分でも驚いた。(2ホール目で)一度駄目だと思ったので気持ちを切り替えて打った」。シニアで初体験のプレーオフが、シニアツアー史上最多の5人となったが「あまり考えず、思い切りいった」と笑顔を見せた。

 自宅は会場の裾野CCから車で40分ほどの南足柄市。この日は近隣の練習場や通院する三島市の治療院関係者ら、多くの知人が応援に駆けつけた。声援を力に変えての初戴冠。「今後は優勝を自信にして、一つでも多く勝っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。

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2017年8月21日のニュース